先日実施した「がん教育」の授業では、生徒一人ひとりが真剣に参加し、授業後の振り返りシートに多く感想が寄せられました。
その中である生徒の質問に対し、講師を務めていただいた日本赤十字社の根来先生より丁寧なご回答をいただきましたのでご紹介いたします。
〇 生徒からの質問
「もし、がんになって病気が進行していたとして、自分で気付くことができるのかが気になりました。」
〇 講師の先生からのご回答
もちろん、がんの種類(あるいはがんができた部位)によってかなり違いますが、大ざっぱに言ってしまえば、早期のがんは自分ではまず分かりません。
皮膚のがんや、身体の浅いところにできて触ることができるがん(例えば、乳がんで分かりやすく「しこり」をつくるものなど)は、小さいうちに気づくことができます。しかし、身体の中(内臓)にできるがんは、ほとんどの場合、進行するまで分かりません。
実は、がんそのものは痛みを伴いません。 体の中で痛みを感じやすい場所にできたがんが大きくなって初めて痛みが出てきたり、内臓の働きや体調が悪くなったりするほど進行して、やっと症状として現れるのです。
見つかったときに「つらいけれど頑張れば治るチャンスがある段階」なのか、「既に治すことが難しいほど進行している」のかは、がんの種類や、たまたま見つかるという“運”に左右される側面もあります。他の病気の検査をした際に、たまたま早期のがんが見つかるというのは本当にラッキーなケースです。検診ですべてのがんを見つけられるわけではありませんが、ある程度の年齢になったら定期的に検診を受けることで、「たまたま運よく早期に見つかるチャンス」を増やすことができます。
専門的な視点からわかりやすく教えていただいたことで、自らの健康管理や定期的な検診の大切さについて、改めて深く考える貴重な機会となりました。ご回答いただいた先生に心より感謝申し上げます。

