和歌山市立 川永小学校

生涯スポーツ

本校職員Sは現役サッカー選手です

ずいぶん昔のことになりますが,S君は小学校のときにチームに入っていました

今は紀の川市となった,とある小さな町の小学校のチームで-

-2歳上の兄はキーパー,そして同学年の兄とともにS君はMFで活躍していました

とにかく熱心な3人兄弟で,ほぼ毎日あった練習にかかさず参加していたことが印象に残っています

以下は文科省HPからの抜粋です


・・・運動部活動は、スポーツの技能等の向上のみならず、生徒の生きる力の育成、豊かな学校生活の実現に意義を有するものとなることが望まれます。   学校教育の一環として行われる運動部活動は、スポーツに興味と関心をもつ同好の生徒が、より高い水準の技能や記録に挑戦する中で、生徒に下記のような様々な意義や効果をもたらすものと考えられます。 ・スポーツの楽しさや喜びを味わい、生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続する資質や能力を育てる。 ・体力の向上や健康の増進につながる。 ・保健体育科等の教育課程内の指導で身に付けたものを発展、充実させたり、活用させたりするとともに、運動部活動の成果を学校の教育活動全体で生かす機会となる。 ・自主性、協調性、責任感、連帯感などを育成する。 ・自己の力の確認、努力による達成感、充実感をもたらす。 ・互いに競い、励まし、協力する中で友情を深めるとともに、学級や学年を離れて仲間や指導者と密接に触れ合うことにより学級内とは異なる人間関係の形成につながる。・・・


彼が所属していたのはスポーツ少年団であって,厳密に言えば学校教育の一環である中学校のクラブ活動とは性質が異なります

が,指導者が学校の教員であることは,その理由やいきさつ,責任の所在うんぬん等,子どもには関係のない話

勝つことだけが目的で,指導者の自己満足で練習をしていればそれは悲しいことです          

S君の2つ上の兄の試合で頭から離れない出来事がありました

県大会の決勝,場所は紀三井寺競技場・・・  1年生から入部しずっと頑張っていたK君は6年生

しかしそのポジションには5年生が入りK君は出られませんでした

勝利が決定的となった終わりごろ,K君はうつむいて試合も見ずに泣いていました

優勝した喜びはとっくの昔に忘れました   が,K君のあの姿は今でも鮮明に覚えています

生涯にわたってスポーツを楽しめるか否かは,小学校や中学校の頃に出会った指導者の考え方や行動によって決まるのかもしれません

あの頃の選手の果たして何人が,S君のようにサッカーを自ら楽しみ,またはその楽しさを次の世代に伝えているのでしょうか?

社会人となっても楽しんでいるS君を見て,少しだけホットしました

本校の子どもたちがこれから先,生涯にわたって親しめるスポーツに出会えることを願います

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