和歌山市立 加太中学校

新聞記事の紹介【12月22日(水)】

 本日のわかやま新報の1面下段の『しんぽう抄』という欄に、加太中学校の記事が掲載されていましたのでその全文を紹介させていただきます。

先日、加太中学校の美術部の生徒が地元神社に絵馬を奉納した。中央に来年の干支『寅』を力強く表現し、脇には加太らしく地元の名物の鯛と勢いのある荒波を描く。学生らしく『学業成就』、漁業の町・加太に向け『大漁祈願』の文字も書き添え、地元愛あふれる絵馬が参拝客を迎える。

制作したのは美術部の1年から3年生。学年はばらばらだが本当に仲が良く、ほほ笑ましい関係にこちらも思わず頬が緩んだ。同中学校はことし『小規模特認校』に認定され、来年4月から地元以外の生徒も受け入れることになるが、在校生はきっとあたたかく歓迎してくれるだろう、そう思わせてくれるすてきな生徒たちだった。

同時に、通った中学校が存続するうらやましさもある。残念ながら私が通った中学校は廃校、小学校も現在全校生徒30人弱でいつまで続けられるか。大人になって、訪ねる母校がないというのは本当に寂しいもの。みんなと過ごした教室も運動場も今は入ることすらできない。寒さに震えたおんぼろ校舎でも、心はあたたかかったなぁと師走の空に呟いてみる。

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