和歌山市立西脇幼稚園

「子どもが主体的に学び始めるとき」

「子どもが主体的に学び始める時とは、驚き・感動・発見があったとき。また、それを聞いてくれる(共有してくれる)他者がいるとき。」と思います。

『今日発見』

私は、「『今日発見』する子は、かしこくなる。親も子も、今日を発見してください」と、いつも力説しています。

今日の見たことや、出来事で、驚き・感動・発見として、捕まえる視点を持つということです。

2歳から3歳の子は、「どうして?」や「~って何」と周り人に聞きます。この子どもの「どうして」や「~って何」を丁寧に、受け止めていくことが、共感する他者がいるということで、聞くくせがつきます。

どんどん、不思議と思ったことを聞くようになります。

これが、かしこくなる道筋。

めんどうだから、ついつい、子どもが聞いてくることを、「もうやめなさい」という反応をしてしまいがちです。

大きくなってから子供に「かしこくなれ」「えらくなれ」「勉強しなさい」と言う親が、その学びのスタートである、子どもから学びたいという「どうして?」と聞いた時に、「(学ぶ事を)やめなさい」と、学びを否定していたことも忘れてしまっています。

今、そうだと共感していただくことができれば、私たちは、いつの段階からでも、今日から、「今日見つけ」は、スタートできます。

心に留まったことを聞いてもらえる親がいたらです。

まず親が「今日見つけ」をしてください。

・初めて雪が降ったね。

・長袖の人が多いね。

・ツバメを初めて見たね。

何でもいいのです。周りの観察力が付きます。見ていても、それを心でとらえているかどうか。「見ていても、見えていない」のでなく、物事をしっかりとらえる力が付きます。さらに、それを説明したり表現する癖が付きます。

私は、『今日見つけ』の良さを強く言っています。

今日、私の63歳誕生日。いつも思っていることで、言いたいことを、今一度、特に幼児期から小学校の子どもを持つ方に「今日見つけ」の情報を発信しておこうとメモしました。

来年の誕生日の記事には、私が推奨している「みかん教育」の予定です。

 

 

2学期初会議(9月3日)。園全体での日々の取組確認

2学期のスタートに当たり、職員会議で、園長から全体に、日々の取組をもう一度確認しました。

①危機管理

幼稚園は、安全・安心の場である必要がある。

・「知らなかった」ではすまされない。

・「しなかった」は、通用しない。

食物アレルギーの子ども達もふくめ、子ども達の命を預かる仕事であるという意識の再確認をしながら、管理と経営にあたる。

②掃除

子ども達の身辺自立に関わり、自分の生活しているところは、きれいにする習慣をつける。その為に、給食後は、必ず掃除の時間を設ける。また、雑巾を持ち、拭き掃除も必ずする。

※子ども達に、完璧な掃除をもとめるということではない。自分たちの生活している場を自分たちで掃除をして、「きれいになって気持ちいいね」という、自立への筋道をつけるということである。放課後に、毎日教師は必ず、教室・トイレ掃除など、園の掃除をしている。

③本との出会い(読書の時間)

各クラスで、週に一回、20分~30分間は、図書室での保育をする。

図書室での時間の使い方は、300冊ある「かみしばい」を読むのもよし、「読み聞かせ」もよし。発達段階に応じて、担任の裁量で時間を過ごす。

物的距離が、心的距離となるので、図書室での本に囲まれた時間を確保することが、将来にわたって本を第二の友達とする子どもが増えるだろうという願い・意図をこめての保育時間の確保である。なので、無理やり本に個人で向かう時間にするということではない。

本好きの子供を作るという願いを、日々の教育実践に落とし込んでいく、週に一度の図書室での保育時間確保である。

図書室を利用する時間も回数も、多くてもかまわないというのは、もちろんである。

④終わりの会で、毎日必ず「嬉しかったこと見つけ」の発表の時間確保。

子ども達に「嬉しかったこと見つけ」をしようと提案している。子ども達の日々の活動とするためには、見つけたことを伝えたり、発表したりする時間を確保することが、最低条件となる。園全体で、取り組み、園全体が「うれしかったこと」を見つける子ども達でいっぱいにするために、終わりの会での時間保証をしようということである。

しかしながら、子ども達は、まったなしである。その瞬間にうれしいと思ったことを、その場で聞いてあげる教師の姿勢が大事である。終わりの会で時間保証をしたから、他の場面では聞かないというのはナンセンス。日々の活動の中でこそ、「見つけたこと」を発表し、友達と分かち合うことが、集団の活動や生活の質を高めることとなる。

さらに、教師自身も「うれしかったこと」を子どもの前で発表してほしいと注文をつけている。先生が、しっかりと、プラス思考で子ども達に向き合っていてこそ、子ども達も良いこと見つけが上手な子どもになるのである。

各クラスとも、幼稚園全体が、嬉しかったことが一杯発見できる人であふれるようにとの意図での日々の教育実践である。

⑤当たり前のくせ。当たり前をよりレベルの高い当たり前に。

朝の「おはようございます」のあいさつは、当たり前。園庭から部屋に帰ってきたら、手洗いうがいが当たり前。トイレのスリッパを揃えて出てくるのは当たり前。のように、当たり前がしつかり癖としてできるようにする。

「今日だけ特別良いことにしよう」など、特別ルールは、学級崩壊の入り口(例えば、「今日は雨だから、教室の中で縄跳びしても良いこととします」等)。

当たり前のことは、当たり前。これが大事。

しかし、一学期の当たり前と、二学期の当たり前、三学期の当たり前が同じではダメ。一学期はそれが難しかったけど、二学期になれば当たり前になったね。というように、「当たり前のレベル」が上がっていく指導をする。

例えば、朝ピアノを弾いても、周りに集まってこなかったり、歌声が響かなかったけど、サッと周りに集まって、歌声が大きく響くようになった等である。

当たり前とするためには、「そうしたい」という教師の先を見る力(見通し力)が必要。そして、そうしたいという方向のことの姿が子どもに出た時に、しっかりと認めていく。「そのようにしなさい」とパワハラをするのでなく、そのより良い姿が見せた時に「喜び認める」のである。

ひまわりの花を育てることをイメージすめばよくわかります。まだ、花が咲かない早い段階で、「花を咲かせよ」と、言っても無理があります。そうでなく、茎が長くなれば、添え木をする必要があれば、添え木をする。つぼみが出たら、それを大事にする。肥料をやれば大きく咲くようにもなるでしょう。

人の育ちも同じ。未来をイメージして、その方向に変化があれば、そのことを大事にする。教師の視点がそこにあることが大事です。

ずっと以前、先生が「いっぱい食べられたね」とあまりにも、言うので、普段食べられない子かなあと思ったのですが、そんなことではありませんでした。子どもとしては、そこをしげきされたら、次回も、良く食べるとほめられるとインプットされます。教師の視点が大事です。伸ばしたいところ、育てたい所に視点を当てて、日々認めていく。それが個の価値観にもつながり、学級集団の価値意識にもなっていきます。

学期はじめとして、そのような、よりよい当たり前を生み出す、教師の先を見通した学級経営をお願いしたい。

二学期の終わりに、「当たり前」が変化したという報告を聞かせて頂くとありがたい。

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のような話をしました。

「豊かな感性と表現」幼児期の終わりまでに育ってほしい姿⑩

「豊かな感性と表現」

・幼稚園教育

心動かす出来事などにふれ、感性を働かせる中で、様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲を持つようになる。

・小学校への接続

小学校の学習において、感性を働かせ表現することを楽しむ姿につながる。これらは、音楽や造形、身体等による表現の基礎となるだけでなく、自分の気持ちや考えを一番適切に表現する方法を選ぶなど、小学校以降の学習全般の素地になる。

また、臆することなく自信を持って表現することは、教科等の学習だけでなく、小学校生活を意欲的に進めるむ基盤ともなっていく。

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≪子ども≫

・自分なりに表現することを楽しむ

≪教師≫

・一人一人のその子なりの表現を認める

・表現することを楽しむ場を大切にし、子どもと共に表現することを楽しむ

「言葉による伝え合い」幼児期の終わりまでに育ってほしい姿⑨

「言葉による伝え合い」

・幼稚園教育

先生や友達と、心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。

・小学校への接続

小学校の生活や学習に於いて、友達と互いの思いや考えを伝え、受け止めたり、認め合ったりしながら、一緒に活動する姿や、自分の伝えたい目的や、相手の状況などに応じて、言葉を選んで伝えようとする姿などにつながっていく。

特に、戸惑いが多い入学時に自分の思いや考えを言葉で表せることは、初めて出会う先生や友達と、新たな人間関係を築くうえでも大きな助けになる。

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≪子ども≫

・絵本に親しむ

・友達の話を聞いたり、話したりする経験を積む

≪教師≫

・話し合いの時間を確保する(朝の会・終わりの会・遊びの振り返り)

・絵本の読み聞かせ

・毎日絵本との出会い

※週に一度は、図書室での保育の時間を確保する。

「数量や図形・標識や文字などへの関心・感覚」幼児期の終わりまでに育ってほしい姿⑧

≪8月28日 本日の幼稚園の様子≫

4組の親子が遊びに来ています。みなさんもどうぞお越しください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※まったく、関係ないことですが

本日10時までの閲覧者総数が「123450」人です。

⇒ラッキー番号、123456番目の方に、ささやかなプレゼント。

(2学期になって登園してから、申し出てください。)

園HPを見ていただき、本当に、有難うございます。

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「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」

・幼稚園教育

遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる。

・小学校への接続

小学校の学習に関心を持って取り組み、実感を伴った理解につながると共に、学んだことを日常生活の中で活用する態度にもなる。

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≪子ども≫

・文字や看板などをつかい遊ぶ

≪教師≫

・文字のある教室環境。5歳は、歌の歌詞を必ず部屋に掲示。

(子供が文字をさがすとき、歌の歌詞を確かめながら、それを見つける活動にもつながる)

・手紙を書くなどの遊びなどができる環境構成

・意識的に、「〇時になったら、お片付けだよ」等、時刻を話したり、「椅子は、5個ずつ片づけてね」等、数字を口にする。

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