和歌山市立 和佐小学校

教育内容

教育目標

心身ともに健康で、人間性豊かな実践力のある子どもを育てる 

具体的目標

1.調和と統一のとれた魅力ある安定した学校づくりをめざす。
☆子どもが生きがいを感じる教育環境づくりをする。
☆子どもの思いを温かく共感的に受け止め、心の安定と信頼関係を築く。
☆命あるものに心を通わせ、より良い生活を築こうとする子どもを育成する。

2.自己学習力を高める子どもの育成をめざす。
☆個がより生きる望ましい人間関係を育む学級、学習集団づくりをする。
☆児童一人ひとりをよく知り、生かし、見つめ直す取り組みを推進する。
☆基礎基本を大事にした学習活動の充実を図る。

3.地域に開かれた学校づくりをめざす

 

研究主題

子ども一人一人が主体的に取り組む学習活動
― 伝え合う力の育成を通して ―

(2)主題設定の理由

私たちは、一人ひとりの子どもが目を輝かせ生き生きと活動することを願っている。 また、学習に対して主体的に取り組む中で、しっかりした学力を身につけた子どもを育てたいと考えている。和佐の子どもたちは、素朴で明るく人懐っこい。活動的で休み時間には低学年から高学年まで運動場で元気に遊んでいる。この子どもたちを正しい判断ができ、めあてを持って粘り強く取り組める子に育てていきたい。そのために、私たちは、「しっかりとした学力を身につけさせるための授業の創造」を最重要課題ととらえている。私たちは、教師から一方的に課題を与えられ教え込まれる授業ではなく、子ども自らの興味や関心・疑問・問題意識を大切にする授業、必要に応じて教師から子どもに課題をなげかけ、子どもたちが主体的に取り組む授業の創造をしたいと考えている。

子どもたちは、どの子も分かりたい、みんなに認められたいという思いをもっている。子どもたちは、学んだことが理解できたり認められたりしたときに満足感を持ち、エネルギーを得る。さらに、そのエネルギーでまた頑張ろうとする(主体的に活動)のである。私たちは、このエネルギーを子どもたちが得られるように、日々授業を追求していかなければならない。

子どもたちに確かな学力を身につけさせるためには、子どもたちが相互に関わり合いながら、よりよい授業に主体的に参加できる集団づくりや自分の考えを豊かに表現できる子どもを育成しなければならない。そのためには、子どもたちが「自分の力でなんとかしたい」「なぜそうなるのか知りたい」と思える、目を輝かせる授業を創造していくことが大切であると考え、『子ども一人ひとりが主体的に取り組む学習活動』を研究主題とした。

この研究主題に迫るために、平成24年度まではすべての教科の中から学級の子ども達の実態に沿って教科を選択し、「自分の考えを持ち豊かに表現できる子」をめざして取り組んできた。しかし、子ども達の実態や学力テストの結果を分析してみると、「初めて出会う文章をすらすら読めない」「問題の量が多いと最後まで仕上げることができない」「読みとる力が弱いために全ての教科でつまずいている」といった子どもたちの読み取る力の弱さが明らかになった。そこで、平成25年度からは、「国語科における読み取る力の育成」を副主題にして国語科を中心に取り組みを進めることにした。

「読み取る」とは、ただ単に文章を読めるというのではなく、国語科における「話すこと・聞くこと」「書くこと」「「読むこと」の3領域と「伝統的な言語文化と国語の特性に関する事項」のすべての項目において力をつけていくことであると考え、これらの事項を関連付けながら、系統的・段階的に進めていきたい。また、単元を貫く言語活動についても各学年に応じて取り組んできた。

しかし、今までの研究を進める中で、自ら問題を解決していこうとする主体性や、よりよい解決策を求めて積極的に互いの考えを伝え合う力が弱いことが分かってきた。そこで、2019年度よりサブテーマを「伝え合う力の育成を通して」とすることにした。進んで見たり聞いたり調べたりする主体性と他に分かってもらいたい、他を分かってあげたいというよりよい伝え合いができる子の育成を目指し、児童一人一人が主体的に取り組むための「課題をもつ場面」と課題を解決するための「伝え合う場面」に重点を置いて研究を進めていくことにした。

(3)研究内容

伝え合う力を育成する上で大切にしたいこと

①考える力探究

〇教科共通の思考力と各教科独自の思考力(表現力)

〇思考の型を身に付け、思考を促す話型を用意し、学年教科で整理する。

○一人で思考し、表現する場と時間を設定し、自己解決の力をつける。

 

②他者と関わり学び合って、教科のねらいに近づく道筋をつける適切な支援

○相手の気持ちを考えた言葉を使う支援、人間関係づくりを大切にする。

○ペア、小グループ、全体での話し方や話の進め方を学年に応じて作り上げていく支援をする。

○人に説明する話型、グループで話し合う話型等、話し合いをスムーズにしたり考えを深めたりするための話型を活用し、ステップアップするように指導する。

○話し合った後、自分の考えを深めていく方法や自己評価の仕方を身につけられるよう支援する。

 

③伝え合い、学び合うための基礎学力作り

主体的に考え、伝え合うための学びの基本は、「話す、聞く(話し合う)」ことが身についてこそできるものであると考える。そこで、学年ごとの目標を掲げて実践していこうと考えている。

 〇自分の言葉で話すための工夫

・自分の考えや思いをしっかりと持たせられるようにする。

(ア)考えの元になる根拠を出して、自分なりに話させる。

(イ)二人組み・グループ・全体などその話し合いにふさわしい体型を考えて取り組む。

 

〇人の話をしっかり聞くための工夫

・相手の立場に立ち受動的な態度で、話し手の言葉を正しく聞ける力を育てる。

「友だちの話を聞きたい」「どんなことを伝えたいのだろう」「自分の考えとどこが違うのだろう」というように、友だちの話を積極的に聞き、友だちの思いを受け止めようとする態度を大切し、読みを深めていくような学習形態を考えたい。

自分の考えや思いを自分の言葉で書く工夫

・読みを深めるための課題の焦点化

(ア)授業の終わりに学んだことをまとめる。

(イ)話や説明の続きを書く。

(ウ)手紙、意見文、説明文、短作文を書く。

【学びの基本の学年別目標】

話す 聞く 話し合う
1年 はっきり聞こえる声で話すことができる。 話し手の顔を見て、最後まで聞くことができる。 尋ねられたことに対して答えたり、自分から進んで話したりすることができる。
2年 聞き手の方を向いて最後まではっきり話すことができる。 話し手の方を向いて、話の内容を聞き取ることができる。 素直に自分の考えを話し、友達の意見をやさしく受けとめることができる。
3年 聞き手を意識して、自分の考えを話すことができる。 話し手の方を見て、反応しながら聞くことができる。 友達の意見と比べながら進んで話したり聞いたりすることができる。
4年 聞き手を意識して、自分の考えを分かりやすく話すことができる。 話し手と自分の考えを比べながら聞くことができる。 友達の考えとの相違点や共通点を考えながら、進んで話し合うことができる。
5年 聞き手に理解してもらえるように、自分の考えに理由や根拠をつけて話すことができる。 話し手の意図を考えながら聞くことができる。 友達の考えと自分の考えを対比しながら、問題解決に向かって、協力して話し合うことができる。
6年 話の意図をはっきりさせて、自分の考えに理由や根拠をつけて話すことができる。 話し手の意図をつかみながら聞くことができる。 事象と感想、意見の関係を考えながら、問題解決に向かって話し合い、深めることができる。

○学力アップの充実

その他① 漢字、語句の読み書きの充実、計算力の定着を図る。

(ア)プリントやドリルなど、児童が自主的に進められるように準備し、パターン化する。

(イ)確かめ合い、小テストを行う。

(ウ)紀州学びっ子ノートやうちどくノートを活用し、いろいろな文章を読んだり自分の考えを記述したりする。またおうちの人の協力を得る。

(エ)新聞や雑誌を読んだり、資料を活用したりして、考えをまとめたり発表したりする。

 

② 学習タイムや和佐タイムの活用の仕方や取り組みについは、現職教育の時間に出し合う場を設け、交流しながら進めていく。

興味・関心・意欲を持てる教材開発・教材研究をし、「しっかり考える授業」「いろいろ考えを出し合う授業」「楽しく学び合う授業」を創造していく

 ・子どもたちに確かな学力をつけるためには、知識や技能を身に付けさせるだけでなく、子どもたちが自ら学ぼうとする学習態度の育成が重要である。自分で問題を見つけたり、自分で考えたり、自分で判断したり、自分で行動したりして、自らの力で問題を解決していく資質や能力を育んでいくために、自然の変化に興味を持たせたり、地域を教材化した学習に取り組んだりするなど、問題解決型学習的要素を取り入れた授業の創造を目指す。

・子どもたちが興味を持って課題に出会い、自分の考えを持ってみんなと高め合い、自分を振り返り、次のステップに進める授業形態の工夫として、一時間の授業もしくはその単元全体において、次のような学習の流れを考えた。

 

過程 学習活動・留意点
であう 単元・題材・教材との出会い

・興味を持って取り組める出会いにしたい。

・学習の見通しを立てる。

つかむ 課題・ねらいをつかむ。(問題を生み出す)

・学習計画を設定する。

考える 問題解決に向けて考える。

・一人思考

・ノート指導

・ワークシート

深める 伝え合う。(話し合う)

・個の考えを集団へ

(二人組み・グループ・学級全体)

・みんなに分かるように自分の考えを表現する。

・話し合いをもとに深め合う。

まとめる

振り返る

まとめる。

・分かったことをまとめる。

・学習したことについて振り返る。

 

さらに、教員の指導を高め、講師先生を招くなど、校内研修を実施する。

 

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