和歌山市立西脇幼稚園

感じ理解する教師に

「子ども理解に始まり、子ども理解に終わる」と、教師になった時に教えていただきました。「理解する」ことでは、すべて理解できたということはないので、「理解し続けることが大事」という意味を教えて下さっていると思います。

教育する相手が分からないで、物事は始まりません。

子どもたちは何に興味があるのだろう? 子ども達は何を知りたがっているのだろう? 何を見てほしいのか? 子ども達の「気持ちのありどころ」を感じ、そこに視点を注げる教師でありたいと思います。

「先生、良いくつだね」と、子どもが言うのです。「ありがとう。そうだろ・・・」と、反応していていいのでしょうか。実はその子は、自分の履いている靴を見てほしかったのです。反応としては「A君の靴もかっこいいね」と、反応したら、A君はきっと、そのことの物語をはなし始めたり、あるいは、先生がほめてくれてよかったと気分的に落ち着いたのかもしれません。

なかなか子供の思いをうけとめることは難しいと常に思っています。言葉に表すのがうまい子・なかなか思いを上手く言葉にできず思ううように話せない子等々います。でもどの子どもも、安全に守られている安心感の中でこそ、自己をしっかり表現しようとします。

子どもにとって安心できる教師でありたいですし、子どもがたどたどしくても、伝えようとする心を感じられる教師になりたいです。

さらには、そのひとりひとりを、周りの友達との出会いをうながす触媒になれる教師でありたいと思うのです。

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