学校では「暑さ指数」を、体育の授業や外遊びが可能かどうかの判断の一つとしています。
「暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)」とは、人間の熱バランスに影響の大きい「気温」「湿度」「輻射熱(ふくしゃねつ)」※の3つを取り入れた温度の指標です。熱中症の危険度を判断する数値として、環境省では平成18年から情報提供しています。暑さ指数(WBGT)は乾球温度計、湿球温度計、黒球温度計を使って計算されます。
※ 輻射熱とは、日射により受ける熱や、地面、建物、体などから出る熱です。温度が高い物からはたくさん出ます。
(公財)日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2019)によると、運動に関する指針は次のように示されています。
暑さ指数(WBGT) | 熱中症予防運動指針 | |
31℃以上 | 運動は原則中止 | 特別の場合以外は運動を中止する。 特に子どもの場合には中止すべき。 |
28~31℃ | 厳重警戒 (激しい運動は中止) |
熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 10~20分おきに休憩をとり水分・塩分の補給を行う。 暑さに弱い人は運動を軽減または中止。 |
25~28℃ | 警戒 (積極的に休憩) |
熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。 激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。 |
21~25℃ | 注意 (積極的に水分補給) |
熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。 熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
21℃未満 | ほぼ安全 (適宜水分補給) |
通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。 市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。 |
熱中症予防に関して、くわしくは「環境省熱中症予防情報サイト」をご覧ください。