「小学校への円滑な接続のために」というテーマで、6月と10月に5歳児の同じ学級で、研究保育を開催。
同じ部会の幼稚園の先生方からは、時間の流れの中での見方で子ども達の様子の変化を見て頂けました。
「同じ場にいても、バラバラ感があったが、今日は、一体感があった」
「関わり合いで、言葉での伝え合いが、6月と違ってたくさん見られた」
「・・・」
子ども達は、この半年で、言葉での伝え合いと、対人関係の持ち方で、随分、成長しているのです。
「試行錯誤をする姿が、ずいぶんみられた」
子ども達は、思考力の芽をぐんぐんと付けているのです。
今回のように、大勢の先生に見て頂き、子どもの変化を指摘して頂く事のありがたさを感じた研究保育でした。
担任の日々の保育の有り方が、間違っていない。目指すべき方向に向かって船の先をしっかりあわせて、日々の保育ができている。
有り難いことでした。
25年10月に、いろいろな実のなる木を植えています。その中でも、ブドウの木が育ち、実をしっかりとつけて、夏には子ども達もブドウを食べることができました。植えた苗木が育ち、実をつけるように生長しているのです。
私たちの保育実践も、日々の成長変化に気が付きにくいのですが、間違いない方向での変化を求めていけば、きっとしっかりとしたすばらしい実がつくことでしょう。ありがたいことです。
よく言われるたとえですが、ハクチョウは、優雅に水の上に漂っていますが、水の中ではしっかりと足を動かし水をカイています。担任自身も、見えないところの努力は、頭の下がる所もあります。しかしながら、研究保育をやりあげたあとは、子どもにも良い影響を与えますし、担任に対しても、その努力がきっと返ってくるはずです。ご苦労様でした。
そして、今回小学校の先生・養護学校の先生、研究会に参加して頂き貴重なご意見を頂き有難うございました。
・ダイナミックな遊びでした。実際に見たことで、なるほどと思いました。先生方が、仕掛けがあり、準備し、環境をととのえていることがよく分かりました。
・子ども達の関わりが多く見られた。
・環境と、先生の少ない言葉がけで、子ども達の意欲付けをして、子ども達がしっかり遊びこめている姿が素晴らしい。
・素材で何かを作ることで、「見立てる力」が育っている。また、思考力が育っている。
・困ったことをみんなで考えあうことが大切。困ったら教師がすべて用意してしまうのは、子どもの解決する力が育たない。子ども達で、解決する力を付けていく教師の援助が必要と感じた。
・たこやき屋さんの前での言葉でのやり取りなど、言葉での伝え合いが、各所で見られていた。
・トラブルは大事な経験。トラブルから、人の意見を聞いて、折り合いを付けられるようになればと思っている。
・やってみようとか、友達の良さを受け入れられる面が成長している。また、規範意識も身についてきている。
・素材の準備、材料の量など、自由に使ってよい環境を整えたり、みんなが楽しむための量を準備する必要がある。また、ハサミなど愛着を持つ使い方を指導することも大事。
≪ご指導いただいた先生からも≫
・子どもは遊びこみ、満足した気持ちで家に帰って行ったことだろう。小学校も、幼稚園で付けた力を小学校の45分の中で、どう育てていったら良いのか考えていかなければならない。
・子ども達が自分で選択できる場(判断して行動する大事さ)があり大事だと思った