和歌山市立 西和中学校

いじめなくそうデーに寄せて

本当に強い人間はみな優しい

人間の素晴らしいところは、人間は、他の動物のように本能だけで生きているわけではない。人が争いを起こすとき、その心は動物のような本能に戻ってしまっているのではないだろうか。武道を学び、心を鍛えることは、人間を動物に戻させないための鍛錬なのかもしれない。
 痛みを知らない人間は、相手を力で屈服させようとする。痛みを中途半端にしか知らない人間は、その痛みを誰かに返そうとしてしまう。学校で起こるいじめや体罰がそれだ。部活動で後輩をいじめたり殴ったりするような人間も同じ。痛みを中途半端にしか知らないから、自分が先輩にやられたのと同じことを後輩にもしてしまう。
 そして、痛みを知らない人間が起こしてしまう最悪の出来事が戦争だ。痛みを知らないからこそ、力で屈服させようという発想が出てくる。
 武道の多くは、戦のための技術が戦から離れ、心にフォーカスすることで発達したもの。痛みを知り、自分を理解することで、人は優しくなれる。

空手家 ニコラス・ぺタスさん(ニコラス・ぺタス 「最強の武道とは何か」より抜粋)

この文章を読んでみて、みなさんにとって

『本能とは何か?』
『心を鍛えるとはどういうことなのか?』
『痛みとはなにかを想像しますか?』
『自分を理解することはできていますか?』

人を思いやる気持ちがあれば、人をいじめることはないと思います。この先もずっとその気持ちを持ち続けてください。そうすれば、みんなが楽しく学校生活や夏休みを過ごせると思います。一人一人が心を鍛えるように考えてみてください。心を鍛えるといっても滝に打たれたりするのではありません。相手の立場になって物事を考える。されて嫌なこと、言われて嫌なことは言わない。そのことが、心を鍛えることに繋がっていくと思います。

レッツトライ!

いじめなくそうデー(R6.1)

いじめなくそうデー(R5.12

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いじめなくそうデー(R5.10)

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