和歌山市立西脇幼稚園

仕事をしていて、一番役ったことは?

「仕事をしていて、何が一番役に立ったことですか」

そのような質問を頂いたら、「記録をとること」と、答えたいです。

私自身、40歳のときでしょうか、近畿特別教育研究会の発表者になったときから、「記録」を意識しました。クラスで何をしたのか。子ども達はどのように変化したのか。・・。日々の記録がなければ、何一つ発表できません。

幼稚園園長になってから、先生方に「記憶は、忘れる。記録は、残る」と、口癖のように話しています。今では、毎朝の職員打ち合わせでは、必ず、全員がメモ書きする姿があります。「メモ書きする集団になっている」ことが、たいへん有り難いことです。職員に言うのですから、私自身も、このホームページに毎日記録することをしています。

■記録をとるということでの メモを残します。

記録をとることは、子どもの状況を振り替えれると共に、自分の保育実践を振り返ることも出来ます。保育実践をまとめようとすれば、この記録が絶対に必要になります。
1.ポケットに「メモ記録」
・ポケットにメモができる小さなノートを全員が持っています。職員室にいるときでも、思い出しては、メモする姿も在ります。職員会議で、子どもから出た光る言葉などは、このメモ帳に書かれた中から出る場合が多いです。子どものすてきな言葉を書き留めようとする先生の視点もすてきだと思います。
2.机に「記録ノート」
・会議で、私がお話ししたこと等、聞き流ししないで、メモを取る姿があります。先日保健所の先生と打ち合わせをしている際にも、先生の話を速記していました。次の保育実践につながる基礎資料となります。
お聞きしたことを書くということが、相手からの情報を受け止める自分の姿勢になると思います。
3.「保健記録」
・園で1冊の保健記録ノートを書いています。
欠席者とその理由。園でのケガ。子どもの健康面での様子等が、毎日書かれています。担任の先生が書くことが原則です。子どもの様子の交流にもなっています。
4.園日誌
・園で1冊「園日誌」をつけています。
天気、その日の出来事、行事、教師の動向等をその日の当番が書き留めています。
5.行事記録
・行事の提案は、教師全員が共通理解するように、A4プリントで、2週間前に配ることにしています。そして、園で行事の記録をつけています。
各月の誕生会の様子から、始業式等の園行事まで、プログラムやイスの配置等も残しています。行事によれば、写真もつけて残しています。
やはり、この記録も、次の行事に行かされる大事な記録になります。
前年度の様子を聞くと、先生方はノートを取り出し、行事内容や、反省点等を話してくれます。その記録が、次の保育の在りように生かされていると思います。
6.「週の保育案」
・週の初めに各クラス担任から出されます。保育も「意図的・計画的な教育」としてあるからです。

園長も、各クラスでの様子が把握でき、クラスの様子を毎日見せてもらうのに役立っています。また、その保育案で、補助教諭との打ち合わせに使っています。

さらに、一週間で、一回は絵本の部屋で子ども達が過ごすことになっています。何曜日の何時ごろ絵本室を使っているかも、園長の方でも把握できます。(保護者の方で、絵本室で会議等をしていということが多いのですが、利用時間が分かり、保護者にすぐに使用できるかどうか返事ができます。)
7.個人指導計画
・特別支援にかかわった「個人指導計画・記録」を、書いています。そこには、どんなねらいでどんな手だてをして、それに対して、子どもはどうであったのかを具体的に書くような様式になっています。そうすることにより、その子の成長や発達の様子がわかります。

「記録を取る」とことが大事にされていると、先生達の姿から、学ばせてもらった一つです。
今後も「記録を取る」事を大事にして、それを子ども達に返していけるようにと思っています。

「記録なしに成長なし」。教師が成長するためには、絶対に「記録」は、大事ですね。

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