5歳は、「雪の妖精」づくり。
4歳は「すてきなてぶくろ」づくり。
どちらのクラスの子供たちも、楽しそうに一生懸命作品作りに取り組んでいました。
料理を作っていた子が・・・
「お料理できたよーー」と、呼びかけました。
パズルで一生懸命遊んでいるので・・・
「でも、いらないー」と、子どもが大きな声で応えたのです。
さて、「お料理できたよー」と、言葉を投げかけた子は・・・
①怒る。
(なんでよー。食べてよ)
②無視する。
(いやだなあとの思い)
どちらでしたでしょうか。3歳クラスの子どもです。
私は、びっくりしました。
①でもなく、②でもなく
「でも、いらないー」と返事のあと、間髪入れず、次のように応えたのです。
「じゃ、あとで、食べてねー」
すると、さっき「いらない」と、応えた子たちが、すぐさま
「ハーイ」と、応えたのです。
大人でさえ、「いらない」と、返事されたら、自分の立場で、自分の欲求を満たすために、気分を害してしまうのが、普通ではないでしょうか。それをさらりと「じゃ、あとで食べてね」と、返せる素直な心を、私たちは持っているでしょうか。
このやり取りに、「対人関係の極意」がありますよね。出来事をかってに悪意に捻じ曲げてとらえない素直な心があるかということです。
相手は、夢中でミニカーで遊んでいるのです。悪意を持って応えているのでなく、今とても楽しいから、食べに行くどころではないのです。正直な気持ちです。それを素直に受け、素直に「じゃあとでたべてね」と言葉で返しています。
3歳の子に「一本とられた」と、思うと同時に、感動してしまいました。
すばらしいというより、すごいです!