卒業式が挙行されました

3月3日(月)、第66回卒業式が挙行されました。
あいにくの雨模様でしたが、早朝から担任の先生方は黒板にお祝いのメッセージを描き卒業生を迎えます。
在校生が揃う体育館に入場、全員の名前が呼ばれクラス代表に卒業証書が授与されました。
校長先生の式辞、ご来賓の祝辞のあと、在校生の送辞、卒業生の答辞と続きます。
最後に卒業生と在校生が向き合い、お別れの歌を歌いました。

卒業生は退場のあと、それぞれのホームルームで担任から卒業証書を受け取りました。

卒業生のみなさん、本当におめでとうございます。
これからの活躍を期待しています。

=======校長先生の式辞(抜粋)========

ただ今、卒業証書を授与しました239名の卒業生の皆さんは、入学以来、校訓である「誠実・思索・実践」の基、本校の教育課程を無事修了し、今日を迎えられました。教職員を代表して、ご卒業を心よりお慶び申し上げます。

君たちが入学したのは令和4年の4月、少し肌寒いよく晴れ渡った日でした。コロナ禍のため、様々な規制の中で行われた入学式でもありました。高校生活の三年間は、長いようで短かったのではないでしょうか。私には君たちの入学式がこの前のように思い出されます。

コロナ禍を過ごした学校生活もありました。暑い中、マスクを外すことなく受けていた授業。換気のため冬の寒い中、窓を開けたまま凍えながら受けていた授業。会話をすることなく黙々と食べた昼食。制限付きでしか実施できなかった文化祭などなど。

一転、2年生からは、できるだけ制限を取り払い、体育祭や文化祭など様々な行事に積極的に取り組みましたね。君たちが市高で過ごした時代は、コロナ禍でありコロナ後でありました。

3年間の高校生活の中では、服装のことや遅刻のこと、言動のことで指導されたこともあったかと思います。これらいろいろな市高での経験や学びが、君たちの成長に少しでも役立てたことを、目の前にいる、立派に成長した君たち一人一人が証明してくれていると思います。一教員として本当にうれしく思います。

今、君たちが手にしている卒業証書は、高等学校三年間の教育課程を修了した証です。この卒業証書を手にすべく3年前に入学した生徒は260名でした。不慮の事故によりこの場に立つことが叶わなかった人もいます。その人の思いを無駄にすることなくこれからも学び続けてほしいと思います。今日のこの日は、成長するための新たな出発点です。そのスタートにあたり、君たちの今後の活躍を願い、餞(はなむけ)の言葉を贈りたいと思います。

今年度2024年夏には、パリオリンピックが開催されました。日本人選手の活躍は予想以上でした。金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個、総計45個のメダルの大活躍でした。そして私たちに多の感動を与えてくれました。しかし、メダルを取った人だけが感動を与えてくれたわけではありません。当然の金メダルを狙っていたのにメダルさえ取れなかった人もいます。なんとか入賞に届いた人もいます。すべてのオリンピック選手は多くの障害を乗り越え、途方もない努力を注いできました。努力を重ねて、重ねて、重ねたうえでの結果、勝者になれなかった者たちがいました。その者たちの言葉や行動が多くの人々に感動を与えてくれたオリンピックでした。

明日から新しいスタートを切る君たちの人生においても、オリンピック選手同様に、君たち一人ひとり全員に素晴らしい可能性が秘められています。しかしながら、君たちが新しく迎える社会には、災害などの多くの困難が待ち受けていることも事実でしょう。

「人生における唯一の失敗とは、最善を尽くさなかったことだ」とはお釈迦様の言葉です。また、「神様は私たちに成功してほしいなんて思っていない。ただ、挑戦することを望んでいる。」とはマザー・テレサさんの言葉です。君たちはこの春から成人としてそれぞれの道を歩まなければなりません。そこには障害が待っているでしょう。オリンピック選手が迎えたような障害ではないかもしれませんが、多かれ少なかれ障害は必ずあります。しかしチャレンジし努力し続ければ必ず道は開けます。挑戦こそが人を成長させ、人生を豊かにするのです。障害にぶつかることを不運とは思わず、チャレンジでき努力できる幸運だと思ってください。

今日、市高を卒業し、新たなスタートを切る君たちが、現実から目を背けることなく、常に前を向き、本校で過ごし培った経験や知識をもって、挑戦し努力し続ける人生であることを願っています。

 

たくさんの祝詞を頂戴しました、ありがとうございました。

このページのトップに戻る