私は、来客や面談などがなければ、1・3・5限目の授業の最初のところで各教室の様子を見に行っています。そこでは毎回子どもたちの授業の様子を見させてもらうのですが、いろいろな出来事があります。そこで起こった印象的な出来事を、今日は文章だけで、長文となり申し訳ありませんが、よろしければご覧ください。
今日の朝、掃除が終わって読書や朝の会の時間に4年生の教室にお邪魔したところ、幸運にも「先生からの一言をお願いします」と言われ、私(校長)が急遽お話をするチャンスをいただきました。そこで、学校だより9月号で紹介しようとしていたお話をさせてもらいました。内容は以下の通りです。
8月の末、2学期の最初の週に校長先生の身に起こった出来事です。私は、出勤するために車を運転していたのですが、セレモ平安を通過し、学校前の道路につながる突き当りの交差点を左折したところ、私の車の目の前、それも道路のど真んに60歳~70歳くらいの地域の方が立っていました。私はとっさにブレーキを踏み車を止めました。幸いスピードを相当に落としていたので無事に止まることができました。奇跡のような出来事が起こったのはこの直後です。
普通であれば、「道のど真ん中に立っているとは、なんと危険なことをしているのだ。危ないじゃないか。」という感じで怒りを覚えるのではないでしょうか。怒った表情をして、相手をにらみつける。場合によっては大声で怒鳴るかもしれません。しかしながら、その時の私はなんと驚くことに・・・、「(^▽^)/」と優しい笑顔をその人に送っていたのです。するとその地域の方も優しい笑顔を私に返してくれました。本当に優しくて包み込むような素敵な笑顔を返してくれたのです。私は、その笑顔をプレゼントしていただいて、心がほっこりしてすごくいい気持ちになって学校に到着しました。 先生はその後、考えたのです。「普通だったら怒っていてもおかしくない状況で、自分は笑顔を相手の方に送ったのはなぜだろう?・・・」と。そして答えはすぐに見つけることができました。その時の心の状態がすごく良かったからです。私は長い夏休みで福島小学校の皆さんと会えないことに寂しさを感じていました。しかし、2学期が始まったのでみんなに会えるようになって、本当にうれしい気持ちになっていたのです。普段は朝5時20分に起きるのですが、この日は朝の5時に目が覚めてしまいました。それはもう、子どもの頃、遠足に行く日のような気分ですね。そして学校がすぐ近くのところまできて、うれしい気持ちがどんどん高ぶってきていたのです。ワクワクしていたのです。そういう心の状態の時に、道の真ん中に立っている地域の方に出会ったのです。そういうタイミングで出くわしたから、怒りは全く怒らず、笑顔が出てしまったのだと思います。 心の状態が良ければ、許せてしまうことがたくさんあります。普通だったら苛立ったり喧嘩になるような出来事が起こったりしても、それを楽しみ、相手に笑顔を送ることもできるのです。先生は「リーダーとしてどう在るべきか、いつも機嫌良くいられるにはどうしたらよいか、幸せに生きるためにはどうすればよいか、・・・。」と考え、ユーチューブの動画を視聴したり本を読んだりして勉強し続けています。その成果が出たのだと思います。 |
4年生の子どもたちは、私のお話をしっかりと聞いてくれていました。とっても嬉しかったです。4年生の皆さん、一生懸命聞いてくれてありがとう。そして集会や式で校長先生がいつも言うあの言葉をいいます。
「みんなー、大好きー。」