ぼくの一冊「カレーライス」
これまで読んだ本の中で一番共感できたのは、重松清さんの「カレーライス」です。僕も同じ気持ちになったことは何度もあったけど、一番共感できると思ったのはこの本です。
カレーライスにはお父さんと子どもの気持ちのズレによってまき起こされる文章です。
カレーライスは進めめていくうちに、自分が同じ立場にいてるような気がするおかしな本です。ページをめくればお父さんとのケンカの内容やカレーのにおいもただよってくるような気がします。
この中の「ぼくたちの特製カレーは、ぴりっと辛くて、でも、ほんのり甘かった。」という一文がお気に入りです。
なぜその場面がお気に入りなのかというとこの一文の中には入りきらないほどの、色々な意味が書かれていると思うし、この二人のケンカの内容の結末などが書かれているところだからです。
ぼくはいやな気分や怒られたあとなどに、この本を思い出すと元気が出るので、ぼくのお気に入りの本です。
岡本大武