保護者の方、地域の方、どうぞ見に来てくださいね。
登園時間が密となるので、登園時間前後の時間をさけ、9時半からと設定しています。よろしくお願いいたします。
密を避け、保護者の見学も、チラホラと来てくださっています。
~Nakanoshima Kindergarten~
28日、肥料と、石灰を買ってきました。放課後、耕運機で耕しました。
29日は、教師全員で、畝づくりをしました。エンドウは、芽を出させるためにポットに植えています。
30日は、いろんな種を植えました。
種をまいていると、「何してるの」「やりたい」と、たくさんの子供が来てくれました。
すじまきを丁寧に、してくれました。
そして、そのあとに、優しくお布団をかぶせるように、やわらかな土をかぶせてくれました。
あとは、子供たちの出番です。
子供たちが、11月6日に「玉ねぎの苗」を植えます。
蛇足ですが・・・
まだ、たまねぎを植えていない、うねでは・・・・
耕して、柔らかな土なので、「おだんごづくり」が人気でした。
まんまるく上手に作っていて、そのお団子を、砂場に持って行って、周りをまぶしている子もいました。
子供たちは、どの場面でも楽しいことを見つけます。全て「遊びが、学び」です。
園庭を、コンテナを持ってかけていく子がいました。
そうだ、サツマイモを収穫して、コンテナに入れると職員朝礼で教職員が確認・共有していたのを思い出し、そのためのコンテナだなと思いながら、ついて行きました。
畑の方に行くのですが、どうも違うようです。
木の下にコンテナ1つ置いて、それに乗っています。しかし、手届かないようです。次に、こんどは、もっと高くするために、コンテナを2つ積み上げて、それに乗っています。そして、手には虫取り網を持っています。
何をしているのかなあ・・・。
「ヤッター」と、いうような喜んだ表情の子たちの様子が見られました。
近づいていくと、子供の手には、ふくろを持ち、その中にキュウイがありました。
なるほど、キュウイがなっているのを見つけて、園舎近くのところのコンテナを取りに来て、それに乗って、さらに虫取り網を使い、キュウイをゲットしたのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
これって、・・・
はじめ、手が届かなかったけど、何とかキュウイを取りたいと思い、その「問題解決」するために、みんなで知恵を絞り、「協力」して「解決」した姿です。
『生きる力』となる、子供たちの遊びの様子です。
やはり「遊びの中に、学びの芽」があることが分かります。
中之島幼稚園の教育目標は「心身ともに健康で、楽しく遊ぶ子供を育てる」です。
しっかりと楽しく遊ぶ子供の姿の中に、未来に向かっての、根っこを養っていることを再確認したような気がしています。
園長の仕事は、今日しなければならない仕事をこなすだけでなく、今日と違うより良い明日の幼稚園を創るための仕事です。
実際の仕事としては、教師になった時、先輩先生から、教師の仕事は「子供理解にはじまり、子供理解に終わる。しかし、終わりはなく、不断の努力で理解することを続ける仕事」と、教わりました。今も本当にそうだと思っています。『理解すること』は、物事のスタートであり、一番大事なことと思っています。園長としても、まず、毎日園のこと全体を理解することを努めています。
①理解するために、見て回る。
・毎朝、園舎のまわりを歩きます。
変わらない風景だったら、いいのですが、やはり、ゴミが風で飛ばされてきていたりします。保育室の様子も見えます。ハチの巣を発見したこともありました。
・毎朝、園の塀の外回りを歩きます。
特に壊れた所などあったら困りますが、毎日、たばこの吸い殻や、少々のゴミが落ちています。園の周りをきれいにし、安全を確かめられます。
・昼までに、全保育室を回ります。
子供たちは、いつも歓迎してくれます。近くにいる子供だけでなく、遠くでいる子が何をしているのかなあと、しっかり見守ることを大事にします。先生の良いところか子供の素敵なところをを1つ見つけてから、次の保育室に回ります。忘れてならないのは、保育室の安全を見守ることです。危険なところはないのか確かめています。
②情報を得る
・子供と話をすると、いろんなことに気づかされます。
・先生とは、放課後、保育室見回った中での質問をして、いろんなことを教えてもらいます。
③情報をメモする
・見たたこと、聞いたこと、あったこと。なるべく、時系列でメモしています。
毎朝の職員朝礼での各教員からの情報交換は、必ずメモしていますし、何時に、どこから、どんな電話があったかも、たいがいはメモしています。特に、「いつ幼稚園見学に来たい」などは、メモしないと、すぐに忘れますので、予定や、相手があることは、絶対にメモします。
「記憶より、記録」が、私の口癖です。
園内のことを、理解することから、園長の仕事が始まると、ここで振り返ってもそう思います。理解することで、課題が分かってきて、それを解決しようとすることで、今日と違った、少しより良い明日を創る仕事に結びついていくと考えています。
他に、「園環境」のことも、園長の仕事です。先生方には、保育室の環境づくりを主にしてもらい、園全体は、園長の仕事になります。もちろん具体的作業は、職員全員でします。幼稚園への来客の応対も、職員室でいるのは園長一人ですから、園長の仕事です。
もちろん、「こなす仕事」として、幼稚園には、事務も教頭も配置されていませんから、対外的な書類作成は、園長の仕事ですし、諸費を集めたり、各通帳に分けたり等の仕事もあります。
そのほかには、「他の教育機関・地域・保護者等の、周りとの関係作り」という事で、連絡をとったりという事も大事な仕事です。他に私は、説明責任ということで、「毎日、園ではこんなことをしていますよ」という、園情報をこの幼稚園ホームページで出すことが、大事なことだと思っています。そのことが、保護者にももちろんですが、地域の方や、中之島幼稚園に来ようとしている未就園児の保護者にも、園理解をしてもらうことにつながると思っています。言い過ぎになるかもしれませんが、公立幼稚園の良さを周りの人にわかって頂くパイプ役の仕事として、ホームページ記録もとても大事だと思っているのです。
50個ほどのチューリップを子供たちに植えてもらったのと同時に、ノースポールをたくさん、植えました。
ノースポールは、種が落ちて、おのればえする白い花です。今年植えておくと、その種が落ちて、倍々に増えていきます。春に、園の周りが、白いノースポールの花に囲まれた中で、子供たちが笑顔一杯に遊ぶ姿を思い描いています。園の塀の外は、ガザニアの黄色い花がびっしりと咲きます。塀の中は、ノースポールの白い花がびっしりと咲く幼稚園。夢の国の幼稚園のようで、楽しくなります。
以前勤めた小学校では、広い運動場を取り囲むフェンス沿いに、コスモスがおのればえして、秋に運動場を取り囲むように咲いていて、いいなあと思いました。私の以遠勤めた園庭に、たんぽぽの種をたくさん埋め込みました。数年経ち、黄色い花をつけたタンポポが園庭の周りに少し咲くようになりました。ブランコの下に、しろつめぐさの種をしっかり巻いたこともあります。擦り傷防止と、白い花の上でブランコをこぐと、気持ちいいだろうなあと、思ったからです。
花があると、いいですよねえ。しかしながら、花を育てることで、思ったことがあります。
「まかぬ種は、生えぬ」です。
塀の外のガザニアも、1本1本植えたから、増えてびっしりと園を取り囲むように咲いています。
教育も、同じこと。種をまかなかったら、生まれてきません。まいて、丁寧に育てていくからこそ、花が咲きます。
肥料もやりすぎると、肥料あたりしてしまい、枯れます。水もやりすぎると、根腐れします。
「ちょうど良い加減(グット インナフ)」が大事ですよね。
花咲く春を、楽しみにしたいと思います。
※蛇足ですが「菊づくり、咲かせた人は、影の人」の川柳?を思い出しました。
3歳担任から、子供たちの中で「ブサイク」「キライ」等々の「乱暴な言葉遣い」が、出ていることが気がかりだという相談をうけました。
園長からは「人権にかかわること」として、教師がとらえていることは、大事なことであり、それを、より良い変化をする『投げ入れ授業(幼稚園では授業とは言いませんが。)』を、まず、してくださいとお願いしました。そして、その指導が「日常化」するために、何か具体物を使用し、その具体物を前の黒板に貼って、「気になる言葉が出たときに」その都度指導できるようにしてほしいと話しました。
3歳クラスでは、「どんな気持ちになるかな」という、指導を入れました。
『その言葉は「ニコニコ顔になる言葉?」「悲しくて泣いてしまう言葉?」「腹が立って、怒ってしまう言葉?」』という指導です。そのあと、3歳の黒板には、この写真の絵がはってあります。
その言葉でお友達が「どんな気持ちになるかな?」と、子供に問いかけ、友達が悲しくなったり、腹が立ったりする言葉は、だめだねと、子供と一緒にどんな言葉が良いのか考えることを毎日の指導として続けています。
【11月は、人権月間です。】
和歌山市の幼稚園・小学校では、月の第一水曜日が「いじめなくそうデー」として、いじめのない学校にするための取り組みをしています。中之島幼稚園でも、毎月の園だよりに書いているように、「いじめなくそう デー」を1つの良い機会としてとらえ、人権に配慮した取り組みを続けています。
といっても、絵本や紙芝居を通じて、子供に伝える活動が多いです。例えば、よく例に出される絵本ですが「しろいうさぎとくろいうぎ」という絵本があります。(中之島幼稚園にもあります)
しろいうさぎと、黒いうさぎが仲良くなり、結婚するストーリーです。黒人差別のない世の中をつくるためにという思想が入っています。子供たちには、直接そのようなことは全く言いませんが、そのような願いを込めて、子供たちにこの絵本を読んであげます。そんなように、担任が願いを込めて、絵本を選び子供たちに読んであげることも、だいじな取り組みと考えています。小学校では「花さき山」の絵本も、私はよく読みました。
日々の保育には「人権」という言葉はついていませんが、教育のすべてが「人権教育」の基盤の上に成り立っているものです。みんなで人権文化をつくっていくことが、本当に大事なことだと考えています。