和歌山市立四箇郷小学校

なかよし学級開級式 7月1日

6月24日に本校の「なかよし学級」の開級式を行いました。例年ですと、2か月ほど早く、保護者の方々や学級代表の児童の参加のもと、階級をお祝いしています。しかし、今年は参加者を大幅に制限して行いました。当日、開級式に先立ち、全校児童に向け放送室からお話をさせていただきました。以下にその内容を記載します。


みなさん、おはようございます。今日はなかよし学級の開級式です。昨日、なかよし学級に、みなさんの担任の先生から、一人一人の心のこもったメッセージや教室を飾る輪飾りを届けてくれました。今年はお祝いの席に参加できませんが、みなさんの温かい気持ちは、しっかり伝わっています。なかよし学級のみんなに代わってお礼を言わせてもらいます。ありがとうございました。
さて、この四箇郷小学校には、なかよし学級が3クラスあります。そこでは、一人一人のペースに合わせてお勉強しています。それは、習う教科によって少ない人数でお勉強する方が、より一層、力を発揮できるからです。そうして、一人一人の得意なことを伸ばしていけるよう毎日がんばっています。
この前、ある学年の教室に入って授業を見学していました。そのクラスのなかよし学級のお友達が、次の時間の授業があるので教室を出ようとしたとき、どこからか「いってらっしゃい。」の言葉が聞こえてきました。いいなあと思いました。きっと戻ってきたときには、「お帰り。」と言ってくれるのでしょう。四箇郷小学校のあちこちでこんな温かな言葉のやりとりがあるのだろうと思うと、心がとてもほっこりしました。
ところで、みなさんは「個性」という言葉を知っていますか。意味は簡単に言うと一人一人が持っている特徴ということになります。特徴といっても見た目を言っているのではありません。人の中身、性格のことです。例えば、こつこつと粘り強い人や夢中になったらすごい集中力を発揮できる人もいますね。逆にすぐに飽きてしまうのですが、その代わり、いろんなことに興味をもって次々にチャレンジしようとする人もいます。また、大勢の中だと自分から何かを話すことが苦手でも、少ない人数だと話せる人もいます。数え上げたらきりがないですね。
みなさん一人一人は、必ず何か素敵な個性を持っています。それがだれかと似ているようでも、まったく同じということはありません。たとえ双子であっても性格は違います。あなたの個性は世界中の誰とも同じということはありません。そう、一人一人は違うのです。なかよし学級は、この一人一人の個性に合わせてお勉強するところなのです。
みなさんはいろんな人とおしゃべりしますよね。その中で、相手のいいところや尊敬できるところ、すごいなと思うところなどを見つけていってくださいね。そうすることで、あなたの個性は益々魅力的になっていきます。この四箇郷小学校の子供たちが相手を敬うことを当たり前と思える人になってほしいと思います。これで校長先生のお話を終わります。この後、担任の先生からのお話をしっかり聞いてください。


この放送の後、全校児童はそれぞれの担任からお話を聞きました。各クラスでは、子供たちからたくさんの反応があったそうです。少し紹介します。

「なかよし(学級)のお友達と遊ぶのは楽しいし、一緒にいろいろなことをしてみたいです。」

「なかよし(学級)の子は少ない人数でお勉強するのが得意なんだね。」

「一緒に過ごせる時間が少ない分、もっと仲良くしたい。」

また、先生たちからも、「2年生なりに自分の個性について考え、一人一人違っていい。違っているからいいということを感じていました。一人一人違うことの良さについて気付くことができていました。」などの感想をもらいました。とても心がほっこりする一日となりました。

私は、これからの時代を生き抜くには、自分の個性(良さ、特徴…)や特技を把握し、それを伸ばして(強みに変えて生かして)いくことが重要だと考えています。自分の個性を人に認めてもらうということは、自分自身も相手の個性を尊重できるということが大切です。若者の言葉で言いますと、相手をリスペクトできるということになります。子供たちが、そんな人に成長していってほしいと思っています。

このページのトップに戻る