和歌山市立 西和佐幼稚園

「鯉が元気になってよかったね」用水路の迷子の鯉のお話②

きく組の子供たちは、みんなで話し合いをしました。

まずは、鯉が元気になったから、小学校の先生にお礼を言いに行こうということで、

みんなで小学校に行きました。

「先生、鯉を助けてくれて ありがとう」

「お家を作ってくれてありがとう」

みんなは思っていることを、話すことが出来ました。

その後は、この鯉をどうするかを、子供たちに聞いてみました。

そして、子供たちが口々に言い始めました。

「鯉が元気になったら、逃がしてあげた方がいいよね」

「でも、(鯉がいた)川には水ないで」

「本当は、どこに住んでたのかなあ」

「あの川 雨降ったら水の量見てくるわ」

「ぼく、毎日通るから見とくね」

みんなで考えた結果、用水路の水がたくさんになる日に、

川に返してあげようということになりました。

それまでは、ご飯をあげたり、「がんばれっ」て声をかけてあげたりして、

鯉を保護しておくことにしました。

「鯉さん ゴハン食べる?」

観賞魚センターの方に見ていただき、この生け簀の環境は

素晴らしいとほめていただきました。(事務の先生 すごいです)

でも、鯉の鱗が痛んできたり、目が濁ってきたりしているので、

様子を見て過ごしています。

子供たちが、何かに気づき、自分たちで考えて行動したり、

大人に助けを求めたりしていく中で、様々な体験をしました。

しんどそうな鯉を見て、助けてあげたいと思う気持ちが抱き

助けてくれた人に感謝の気持ちを伝えたいと思う

そして、助けてもらった鯉はどうしてあげるのが一番いいのかを考える

この体験を友達と一緒にするからこそ、思いを共有したり、共感したり、

気づいたりすることもあるのではないかと思います。

優しいきく組さんの気持ちが、きっと幼稚園に広がっていくことだと

思います。

 

 

このページのトップに戻る