12月ごろ、子供たちがブロッコリーの葉についた幼虫を見つけました。虫かごに飼う事になりました。
それらは、冬越しして、1月にはさなぎになっていました。
3月29日、「もんしろちょう」が、虫かごの中で羽を広げていました。
もんしろちょうを、広い花畑のような、園庭に放してあげました。
『春!』ですね。
~Nakanoshima Kindergarten~
2月にグルリンメールにて、全保護者の皆さんから、「購入絵本の希望」を出して頂きました。希望していただいた図書すべてを購入させていただきました。ありがとうございました。楽しみにしてください。今までのように、4月に「うちどく」ノートを新しく配ります。本を10冊読めば、プレゼントがもらえます。本は、字も覚えることになります。語彙数が増えます。学力アップにもつながります。それよりなにより、親子で楽しい時間となります。「本は第二の友達」です。良いことずくめの『本大好きっ子』になってほしいと思います。
・コんガらガっちの絵本シリーズ(8冊)・ノラネコぐんだんシリーズ(7冊)・きょだいなガチャガチャ
・うしとざん・むれ・せんろはつづく・ふみきりくん・おかあさんがおかあさんになった日
・からすのパンやさん・100万回生きたねこ・ピーターラビットやさいばたけで、おおさわぎ!
・ママがおばけになっちゃった!・3びきのかわいいオオカミ・パンダ銭湯・あきのセーターをつくりに
・えんそくおにぎり・ゆきだるまうさぎ・オニのサラリーマン・すーべりだい・いのちをいただく
・なんのぎょうれつ・なんのじゅうたい・うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん
・しろくまのパンツ・おばけだじょ・やさいさん・だいすきぎゅっぎゅ・でんでんむしのかなしみ
・ばけバケツ・シニガミさん・まあちゃんのながいかみ・おやさいしろくま・にくにくしろくま
・うみのごちそうしろくま・きょだいなガチャガチャ・フンガくん・あまえんぼうフンガくん
・べそっかきフンガくん・おさわがせフンガくん・ぐずりっこフンガくん・くいしんぼうフンガくん
・タンタンのずぼん・タンタンのハンカチ・タンタンのぼうし・タンタンのしろくま
・もったいないばあさんがくるよ・もったいないばあさんのてんごくとじごく・もったいないばあさんのいたただきます
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小学校教師として退職まで勤務と考えていたのが、縁を頂き「園」に来て、10年少しを過ごさせていただきました。
そして、幼児教育を学ばせていただきました。本当にありがとうございました。
中之島幼稚園の教育目標である「心身ともに健康で、楽しく遊ぶ子供を育てる」の達成する過程として思っていることををメモておこうと思います。そのような実践が、つみあがっていくと思っています。
1.3つの支援のあり方
①集団支援②グループ支援③個人支援
※当たり前のことですが、学級集団を「その気にさせるような先生からの子供へのにこやかな力添え」と「活動が生まれやすいような環境を意図を持ってつくり」楽しい活動をしたり、一人一人に沿った支援をしています。
2.「指導者」であり「支援者」
①指導者:目的地まで到達させる
②支援者:主体を支援する立場
※幼稚園教師には、指導者として、また、支援者としてのバランスが求められます。しかし、目的地は、はっきりと持っておく。それに向かって、最善の道筋を。主体である子どもを最大限に活かすように歩むことが大事と思います。そのためにも、発達の見通しを持って意図的・計画的に環境を構成していく
※幼児をただ遊ばせているだけでは、発達に必要な体験が得られるとは限らない。今、目の前にいる子供たちに何を育てたいのか。子供たちがどのような体験を必要としているのか。必要な体験ができるよう教師の意図が大事。子供が主体的に活動する基盤には、教師の意図がなければ、発達に必要な体験は得られない。
3.活かすための姿
①安全・安心
・生理的欲求を満たす・安全欲求を満たす
・ありのままの自分が出せる。教師との信頼関係。教師の人間愛。
・温かいクラスの雰囲気
・興味や欲求の刺激となる環境
・試行錯誤できることを保証されている時間・場・材料・友たち・教師。
②子どもと歩む
・理解し続ける・慈愛・帰属欲求を満たす
⇒ここにあなたの場所がちゃんとあるよ
③人間磁石
・必要な距離、必要な場所、必要な声かけ、必要な援助
※まず、安全で安心できる場をつくることが求められます。トイレ指導も「生理的欲求を満たす」本当に大事なことです。また、先生といたら、自然と顔がほころぶような、安心できる場をつくりたいです。そして、ここが僕のいる場所だよと「帰属欲求を満たす」ためにも、一人一人を理解する必要があると強く思っています。それから私の造語ですが、「人間磁石」になる必要があります。教師の出番が必要な時、必要なだけ支援ができる構えを常にもつことの大事さを思います。
4.社会的欲求を満たす
・それぞれに良いところがあり、それぞれにすてきだね。
・自己有能感
・自尊感情
※自分を認めてくれるから、安心して自分らしく表現でき、主体的な行動ができます。
5.自己実現欲求を満たす
一人一人が自分の持っている可能性を十二分に発揮して、生き生きと輝く
※教育目標の「心身ともに健康で、楽しく遊ぶ子供を育てる」の目標が達成できる段階だと思っています。
6.社会的役割欲求
自分も幸せだけど、みんなが幸せになると、自分ももっと幸せ。
そのために出来ることをすることが、幸せ。
※自分だけでなく、集団として、みんなが生き生きとすることができると考えます。
・・・・
中之島幼稚園で、職員一丸となり、「遊びが学び」となる、教育実践ができたこと、本当にありがたかったことです。
私の教師としてのラストイヤーを最高の職員と共に取り組めたことが、本当に幸せなことです。
子供たちに感謝、保護者の皆さんにも感謝、職員にも感謝です。
ありがとうございました。
毎週木曜日の午後は、会議が入ります。1つは、「職員会議」ということで、行事の打合せ事などを話し合います。もう1つは「現職教育」という会議です。教師が、教師の力量を高めるために使ったり、中之島幼稚園教育について話し合う内容の会議です。今年の例で言えば、教師の誰かが「人権教育の研修会」に出かけたら、それの資料を全教員分用意し、他の職員に学んだことを分かち合いました。幼稚園教育のDVDを研修所でお借りし、職員全員で学びあいました。
もう一つの「中之島幼稚園教育について」というのは、園では、年度初めに今年度の研究テーマと称して《学びの「問い」》を立てます。今年度の中之島幼稚園の研究テーマは「自分の思いを伸び伸びと表現しながら、主体的に遊ぶ子供を育てよう」です。この問いに対して、担任が「研究保育」をしたり、日々の子供の素敵さのエピソードを通じて、《学びの「こたえ」》を探っています。
さて、来年度に向けて、この現職教育の振り返りをしました。
・教師がお手本となりやさしさを示す。また、一人一人のニーズをつかむ不断の努力で(3歳)
「もっとあそびたい」というように、誰もがしっかり遊べているのは、一人一人が何を求めているのかを、教師が大事にしていることからでないだろうか。学年当初は、周りで泣いている子がいても、子供たちは自分には関係ないという様子であったが、今は、周りの友達のことを思いやるやさしさがしっかり出てきている。教師がやさしく関わることを真似しているように、優しく関われている。教師が、子供の行動のお手本のように子供たちは教師を見ている。教師は、子供たちがまねする見本となる表現を大事にしたい。
・安全な場所をつくれたから(4歳)
A子が、「そろそろこれをしたら!」等、見通しを持った行動ができたり、言葉で伝えられるようになったエピソードから。なぜそのような変容が見られるようになったのかは、クラスが安全な場所と体と心で感じられるようになってきたから、本来持っている自分をしっかり表現できるようになったと考えられる。
・聞いてくれる教師がいて、聞いてくれる仲間集団が出来上がっていく(5歳)
当初は、「先生聞いて」と、訴えに来ることが多かった。訴えに来たことは、大切にしっかり受け止めるようにした。次に、子供がみんなに言いたいことの仲立ちをして、周りのみんなに伝える橋渡しの役割をしていた。聞いてくれる仲間集団をつくっていくのは、教師がまずしっかり受け止めて聞くことと、周りの集団に波紋のように広げていく教師の出番が大切なのではないだろうか。そのような中で、子供たちが自分たちで、話し合いができるようになったり、ルールをつくれるようになったり、遊びの共通イメージを持って遊べる集団になってきたのではないだろうか。そのような集団になってきたことで、集団での遊びが成立したり、主体的な遊ぶ姿がでてきていると思われる。
・・・等々、子供のエピソードから、「思いを伸び伸びと表現しながら、主体的に遊ぶ子供」になるような教師の手立てを探る話し合いが行われました。
園長からは「変化がなければ、教育は、なし」。『教育の質』が問われる時代であるとしっかり受け止め、子供たちの成長・変化を生む、教師の出来ること・出方・出番を話し合い、ますます「当たり前の中之島幼稚園教育」の質の向上を、組織として大事にしていきたいという事を話しました。
今年は、コロナ禍の中でしたが、保護者会の協力もしっかり得ることができました。教師も組織として全員が協力できる体制の中で、説明責任を果たしながら、しっかりとできたとありがたく思っています。
コロナでスタートした1年間でした。今年1年間、園児が全員で集まる、すべての集会を取りやめました。保護者会がしてくださる、おやつづくりも、園行事のもちつきもなくしました。子供たちの楽しみの一つである、おやつも取りやめた年でした。(来年度は、少し落ち着いているという判断で「おやつ再開」とも考えています。)学年当初は、マスクが癖にならなかった子もいましたが、みんな立派に、マスクをつけて行動できるようになりました。
さて、最後の3学期終業式も、各部屋での学年別の式となりました。
ふりかえると、子供たちの1年間の成長ぶりは、本当に素晴らしいです。例えば、しっかりと「話を聞ける」という力がぐんと成長しています。それぞれのクラスで、立派に成長したことをほめて、春休みが終われば、またひとつお兄さん・お姉さんとして立派になってきてくださいと話しました。また、交通事故にあわないためにも、道への飛び出しをしないこと、また、元気に過ごすために、手洗いうがい、そして人込みの中へは、マスクをつけることを約束しました。
保護者の皆様も、1年間ご支援ご協力ありがとうございました。感謝いたします。