教育目標に迫るために

小学校教師として退職まで勤務と考えていたのが、縁を頂き「園」に来て、10年少しを過ごさせていただきました。

そして、幼児教育を学ばせていただきました。本当にありがとうございました。

中之島幼稚園の教育目標である「心身ともに健康で、楽しく遊ぶ子供を育てる」の達成する過程として思っていることををメモておこうと思います。そのような実践が、つみあがっていくと思っています。

1.3つの支援のあり方
①集団支援②グループ支援③個人支援

※当たり前のことですが、学級集団を「その気にさせるような先生からの子供へのにこやかな力添え」と「活動が生まれやすいような環境を意図を持ってつくり」楽しい活動をしたり、一人一人に沿った支援をしています。

2.「指導者」であり「支援者」
①指導者:目的地まで到達させる

②支援者:主体を支援する立場

※幼稚園教師には、指導者として、また、支援者としてのバランスが求められます。しかし、目的地は、はっきりと持っておく。それに向かって、最善の道筋を。主体である子どもを最大限に活かすように歩むことが大事と思います。そのためにも、発達の見通しを持って意図的・計画的に環境を構成していく

※幼児をただ遊ばせているだけでは、発達に必要な体験が得られるとは限らない。今、目の前にいる子供たちに何を育てたいのか。子供たちがどのような体験を必要としているのか。必要な体験ができるよう教師の意図が大事。子供が主体的に活動する基盤には、教師の意図がなければ、発達に必要な体験は得られない。

3.活かすための姿
①安全・安心
・生理的欲求を満たす・安全欲求を満たす

・ありのままの自分が出せる。教師との信頼関係。教師の人間愛。

・温かいクラスの雰囲気

・興味や欲求の刺激となる環境

・試行錯誤できることを保証されている時間・場・材料・友たち・教師。

②子どもと歩む
・理解し続ける・慈愛・帰属欲求を満たす
⇒ここにあなたの場所がちゃんとあるよ

③人間磁石
・必要な距離、必要な場所、必要な声かけ、必要な援助

※まず、安全で安心できる場をつくることが求められます。トイレ指導も「生理的欲求を満たす」本当に大事なことです。また、先生といたら、自然と顔がほころぶような、安心できる場をつくりたいです。そして、ここが僕のいる場所だよと「帰属欲求を満たす」ためにも、一人一人を理解する必要があると強く思っています。それから私の造語ですが、「人間磁石」になる必要があります。教師の出番が必要な時、必要なだけ支援ができる構えを常にもつことの大事さを思います。

4.社会的欲求を満たす
・それぞれに良いところがあり、それぞれにすてきだね。
・自己有能感
・自尊感情

※自分を認めてくれるから、安心して自分らしく表現でき、主体的な行動ができます。

5.自己実現欲求を満たす
一人一人が自分の持っている可能性を十二分に発揮して、生き生きと輝く

※教育目標の「心身ともに健康で、楽しく遊ぶ子供を育てる」の目標が達成できる段階だと思っています。

6.社会的役割欲求
自分も幸せだけど、みんなが幸せになると、自分ももっと幸せ。
そのために出来ることをすることが、幸せ。

※自分だけでなく、集団として、みんなが生き生きとすることができると考えます。

・・・・

中之島幼稚園で、職員一丸となり、「遊びが学び」となる、教育実践ができたこと、本当にありがたかったことです。

私の教師としてのラストイヤーを最高の職員と共に取り組めたことが、本当に幸せなことです。

子供たちに感謝、保護者の皆さんにも感謝、職員にも感謝です。

ありがとうございました。

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