小学校教員として最後まで勤めると思っていたのですが、縁があり、50歳を過ぎてから幼稚園に勤務させていただきました。
そして、私自身が幼児教育を改めて学びました。そして今、幼児教育の役割をこのように考えています。
子供自身が自己肯定感に満ち、主体的に人・もの・ことに関わっていく人に成長いてくれたら、子供自身が人生に対して「明るく・前向きに・笑顔で」生きていく人生を歩む人となると思います。
そのためにも、自分で好きなことに対して「やってみよう」と活動し、「できそう」「できた」を繰り返す中で、自信を育んでくれたら。その支援をするのが、幼稚園教育ではないかと。
中之島幼稚園教育目標は「心身ともに健康で、楽しく遊ぶ子供を育てる」です。子供自身がしっかりと楽しく遊んでいるうちに、このような人生を生きる力をつけていってほしい。そのために教師は、環境をととのえ支援していく立場なのだとの思いから考えた目標です。
中之島幼稚園の研究目標は「自分の思いを伸び伸びと表現しながら、主体的に遊ぶ子供を育てよう。-やってみよう!どうする?やったあ!すごいねー」です。
生きる力をつけるための道筋として、友達や先生の中で安心して自分らしい自己表現をし、試行錯誤を繰り替えることができることで、自己肯定感を持ち、主体的に周りに関わっていこうとする子になってほしいとの思いで、具体的な取り組みとしてかかげています。
園長としての最後の年に、園の先生方と一丸となり、このことについての取組ができたことを嬉しく思いますし、誇らしくも思っています。
来年度は、子供の「変化しようとする行動を見取る」ことに焦点を当てることで、さらに子供を大切に見守り、子供の変化成長を喜びあえる教師集団となると考えています。
私の園長としての最後の年に、子供たちをやさしく、あたたかく、見守り成長を願う最高の教師集団で、教育実践を行えたこと、本当にありがたく思っています。私は「ついている」と言うのが口癖です。『仏さまが、ついている』としか思えないようなことが次々と起こってくるのです。60歳で園長として退職後、もう一度縁を頂き、再び幼稚園で65歳まで務めることができたことも、奇跡の事のようにありがたい事でした。
コロナ禍の中ではありましたが、しっかりと保護者の皆さんの支えを頂き、中之島幼稚園教育実践をできましたこと等々、すべての皆さんに感謝申し上げます。
ありがとうございました。
3月吉日 中之島幼稚園 園長
※春を待つ、園庭の様子です。