子供たちは、お茶を飲むのにコップを持参しています。もし忘れたときは、職員室に借りに来ます。4歳の女の子が、「コップを忘れたので貸してください」と、入ってきました。
対応した私は、どう応えたらいいかなとちょっと思ったのです。
職員室には、赤と、青のコップを数個ずつ用意してあります。女の子ですから、「はい、どうぞ」と、赤のコップを渡そうと思ったのですが、・・・。
自分で選択することもいいだろうと「何色のコップにしますか?赤と、青のどっちがいいですか」と、言いました。すると、2色あるコップを見ながら、「青」と、言ったのです。
私は、当然「赤」と言うとばかり思っていました。そうか、女の子でも、青を選ぶときもあるのだ。やっぱり、こちらが決めてしまわないで、『自分で判断する』ということを大事にする必要が、本当にあるなあと、女の子に教えてもらった気がしました。学校は、「自分で判断して、行動する」ことを学ぶ場所です。幼稚園も、初めての学校ですから、できるところでは「子供が判断する」ことを大事にしたいと再確認しました。
【蛇足】
2月26日に、遠足に行きます。その「持ち物」というところに
通園カバン・組帽子・弁当水筒・敷物・おしぼり
・おやつ(昼食後、30分くらいの自由時間で、無理なく食べられる量))と、書いています。
この書き方も、「いくつか決めてあげる方が、親が迷わなくて良い」「いくら(例えば200円)までと、書いた方が良い」という意見もありました。「おやつはいらないと思う」という意見もありました。
「判断する」ということを大事にしたのだなと、今日のこの「何色のコップがいいですか?」を読んで、保護者の皆さんも分かってくださったと思います。よろしくお願いいたします。
【蛇足】
30年ほど前、7年間ほど、市の教育相談員をした経験があります。私の個人的な感想ですが、その際出あった、不登校の子供に、自分で判断する経験が少ない子が、多かった気がします。自分で今日学校に着ていく服装を選んだりすることも、「夕食何食べたい?」も、日常の「自分で判断」することにつながります。あまりにも親が決めたレールを敷きすぎると、いざ、自分で判断するときに、困ることがあるように思います。