園長の仕事

園長の仕事は、今日しなければならない仕事をこなすだけでなく、今日と違うより良い明日の幼稚園を創るための仕事です。

実際の仕事としては、教師になった時、先輩先生から、教師の仕事は「子供理解にはじまり、子供理解に終わる。しかし、終わりはなく、不断の努力で理解することを続ける仕事」と、教わりました。今も本当にそうだと思っています。『理解すること』は、物事のスタートであり、一番大事なことと思っています。園長としても、まず、毎日園のこと全体を理解することを努めています。

①理解するために、見て回る。

・毎朝、園舎のまわりを歩きます。

変わらない風景だったら、いいのですが、やはり、ゴミが風で飛ばされてきていたりします。保育室の様子も見えます。ハチの巣を発見したこともありました。

・毎朝、園の塀の外回りを歩きます。

特に壊れた所などあったら困りますが、毎日、たばこの吸い殻や、少々のゴミが落ちています。園の周りをきれいにし、安全を確かめられます。

・昼までに、全保育室を回ります。

子供たちは、いつも歓迎してくれます。近くにいる子供だけでなく、遠くでいる子が何をしているのかなあと、しっかり見守ることを大事にします。先生の良いところか子供の素敵なところをを1つ見つけてから、次の保育室に回ります。忘れてならないのは、保育室の安全を見守ることです。危険なところはないのか確かめています。

②情報を得る

・子供と話をすると、いろんなことに気づかされます。

・先生とは、放課後、保育室見回った中での質問をして、いろんなことを教えてもらいます。

③情報をメモする

・見たたこと、聞いたこと、あったこと。なるべく、時系列でメモしています。

毎朝の職員朝礼での各教員からの情報交換は、必ずメモしていますし、何時に、どこから、どんな電話があったかも、たいがいはメモしています。特に、「いつ幼稚園見学に来たい」などは、メモしないと、すぐに忘れますので、予定や、相手があることは、絶対にメモします。

「記憶より、記録」が、私の口癖です。

園内のことを、理解することから、園長の仕事が始まると、ここで振り返ってもそう思います。理解することで、課題が分かってきて、それを解決しようとすることで、今日と違った、少しより良い明日を創る仕事に結びついていくと考えています。

他に、「園環境」のことも、園長の仕事です。先生方には、保育室の環境づくりを主にしてもらい、園全体は、園長の仕事になります。もちろん具体的作業は、職員全員でします。幼稚園への来客の応対も、職員室でいるのは園長一人ですから、園長の仕事です。

もちろん、「こなす仕事」として、幼稚園には、事務も教頭も配置されていませんから、対外的な書類作成は、園長の仕事ですし、諸費を集めたり、各通帳に分けたり等の仕事もあります。

そのほかには、「他の教育機関・地域・保護者等の、周りとの関係作り」という事で、連絡をとったりという事も大事な仕事です。他に私は、説明責任ということで、「毎日、園ではこんなことをしていますよ」という、園情報をこの幼稚園ホームページで出すことが、大事なことだと思っています。そのことが、保護者にももちろんですが、地域の方や、中之島幼稚園に来ようとしている未就園児の保護者にも、園理解をしてもらうことにつながると思っています。言い過ぎになるかもしれませんが、公立幼稚園の良さを周りの人にわかって頂くパイプ役の仕事として、ホームページ記録もとても大事だと思っているのです。

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