11月は人権月間「どんな気持ちになるかな」

3歳担任から、子供たちの中で「ブサイク」「キライ」等々の「乱暴な言葉遣い」が、出ていることが気がかりだという相談をうけました。

園長からは「人権にかかわること」として、教師がとらえていることは、大事なことであり、それを、より良い変化をする『投げ入れ授業(幼稚園では授業とは言いませんが。)』を、まず、してくださいとお願いしました。そして、その指導が「日常化」するために、何か具体物を使用し、その具体物を前の黒板に貼って、「気になる言葉が出たときに」その都度指導できるようにしてほしいと話しました。

 

3歳クラスでは、「どんな気持ちになるかな」という、指導を入れました。

『その言葉は「ニコニコ顔になる言葉?」「悲しくて泣いてしまう言葉?」「腹が立って、怒ってしまう言葉?」』という指導です。そのあと、3歳の黒板には、この写真の絵がはってあります。

その言葉でお友達が「どんな気持ちになるかな?」と、子供に問いかけ、友達が悲しくなったり、腹が立ったりする言葉は、だめだねと、子供と一緒にどんな言葉が良いのか考えることを毎日の指導として続けています。

【11月は、人権月間です。】

和歌山市の幼稚園・小学校では、月の第一水曜日が「いじめなくそうデー」として、いじめのない学校にするための取り組みをしています。中之島幼稚園でも、毎月の園だよりに書いているように、「いじめなくそう デー」を1つの良い機会としてとらえ、人権に配慮した取り組みを続けています。

といっても、絵本や紙芝居を通じて、子供に伝える活動が多いです。例えば、よく例に出される絵本ですが「しろいうさぎとくろいうぎ」という絵本があります。(中之島幼稚園にもあります)

しろいうさぎと、黒いうさぎが仲良くなり、結婚するストーリーです。黒人差別のない世の中をつくるためにという思想が入っています。子供たちには、直接そのようなことは全く言いませんが、そのような願いを込めて、子供たちにこの絵本を読んであげます。そんなように、担任が願いを込めて、絵本を選び子供たちに読んであげることも、だいじな取り組みと考えています。小学校では「花さき山」の絵本も、私はよく読みました。

日々の保育には「人権」という言葉はついていませんが、教育のすべてが「人権教育」の基盤の上に成り立っているものです。みんなで人権文化をつくっていくことが、本当に大事なことだと考えています。

 

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