教師も、運動会振り返り

保護者の体育部会でも反省会を持ってくださいました。同じように、教師も、「運動会振り返り」を行います。

①まず、「準備段階や、当日準備等で、直した方がよりよくなることはどんなことがあったのか。」を話し合いました。 ⇒保護者のお手伝いの方と、担当教員の打ち合わせを、準備の日のはじめにとる。そのことで、より連携が取れた準備ができるということを確認

②次に「子供の個々の成長と、クラスとしてのどんな成長が見られたのか」を振り返りしました。

・友達の名前を憶えていなかった子が、運動会の練習の中で、互いの名前を聞く機会が多くなり、名前が分かったことで、友達とのかかわりが増えた。

・友達の存在を意識する子が増えた。

・みんなのことを考えたり、話を聞けるようになったり、クラスにまとまりが出てきた。

・列に並ぶときに、友達とのかかわりがでて来たり、互いに助け合う姿が見られてきた。

・かけっこで、1番でなかったら、拗ねてしまったり、やる気を失ったりしていた子が、1番でなくても、次は頑張ると、競争を楽しめるようになった。

・成功体験が、自信となり、やる気となっていった。力を合わせて頑張ろうというクラスのムードになった。

・友達の素敵なところをたくさん見つけられ、見合いっこすることで、子供たちが楽しく取り組むようになった。

③ 「どのよう支援が大事であったか」も話し合いました。

 (教師全員の発言の中、職員みんなで話し合えたことが嬉しいことです。)

・図に書いて、前の黒板に貼ることで、「見える化」でき、子供たちが、自分たちで、いつでも見ることができたり、それを見て確認できていた。

・ダンスの動きや、ポーズで、や子供が考えたものを取り入れること、子供が好きなノリノリの踊りとなり主体的な動きが引き出せた。

・CDを自由遊びの時間に自分で自由にかけられるような環境にしておくことで、好きな子は、遊びの中で自分たちでダンスする様子が見えた。

・子供自身に何色のはっぴにするか「自分で選ぶ」ことができるようにしたことで、自分のはっぴを大事にして、踊りをするのも好きになった。

・踊りを見せあいし「友達のかっこいいところ」の友達の素敵見つけをすることで、どんどん自分たちで踊りたいようになっていった。

③どのようにそのことを、今後の保育に生かしていくのか

・具体的に、見える化

・自分で選択できる環境

・自分で、創れる環境

・友達の良さを認め合う日々の振り返り

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小学校でも、1つの活動を通して、何が成長したのかを必ず振ります。

幼稚園でも、1つ1つの行事には、必ず「目標」があり、子供たちの進歩・変化・成長を振り返り、確かめることが、どの幼稚園でも行われていますが、子供と共に成長する中之島幼稚園の教師チームの姿です。今回運動会という行事を通して、各子供たちの成長が見られました。また、クラスとしての成長も振り返ることができました。

ひとことで言うと、中之島幼稚園の研究主題である「主体的に遊ぶ子供を育てよう」につながる取り組みを振り返ったことになります。

この研究主題を求めていくと、中之島幼稚園の教育目標である「心身ともに健康で、楽しく遊ぶ子供を育てる」につながっていくと考えています。

昔なら「鉄人28号にするのかアトムにするのか」と、言えば通じたのですが、今は、わかるでしょうか。鉄人28号は、操縦されて動いています。アトムは自分で判断し、自分で考えて動いています。教師に動かされているのでなく、自ら考え動く『主体的な姿』が、「楽しく遊ぶ子供」と言えます。そうなるための『環境』を創ることが大事です。

ところで、環境には、「人と物」があります。教師も環境のひとつです。子供が主体的に遊ぶことができるような教師となる必要があります。人格もそうでしょうし、笑顔で接する安心感・信頼感、態度、言葉のやりとり、・・・教師としての支援の在り方等々。周りの物質的な環境も人的に環境も大事です。子供たちを取り巻いているものすべてが、子供にとっての環境です。

人的・物的なより良い環境を創り、子供たちの持っている可能性を十二分に引き出せるように、今回の振り返りをこれからの日々の保育の取組として活かしていきたいと思います。

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