和歌山市立 岡崎小学校         Okazaki Elementary School

岡崎を探検しよう!ー岡崎歴史散歩_子供センター

11月3日文化の日、子供センター活動で「岡崎を探検しよう!」と題して、岡崎地区内の歴史散歩をしました。講師は、和歌山市立博物館学芸員の太田宏一先生です。本にはなっていない初めて知る貴重なお話をたくさんしていただきました。上の写真は岡崎御坊の鈴木孫市郎の墓の前で説明を聞いているところです。

 地図を確かめながら、さー出発!低学年の子どもたちもいましたが、先生にいただいた資料の地図を見ながらワクワクしつつ歩き始めました。

石段を登って、まずは満願寺(真言宗)。1200年ほど前に空海によって開創された岡崎で一番古いお寺です。中世に上皇も熊野詣の途中で立ち寄ったそうです。

次は、教明寺(浄土真宗)。寺内、小手穂地区が一望できます。ここも岡(丘)の上に建っています。

手前が龍神街道。紀州のお殿様が龍神温泉へ湯治に行くのに使われた旧い道です。道の側を流れる用水路は1000年以上前の古代から整備されていた宮井用水です。

常福寺(浄土真宗)は、岡崎地区一帯の鈴木性の本家です。織田信長と本願寺が戦った石山合戦が由来だそうです。岡崎地区からも本願寺に味方して農民が鉄砲を持って戦ったそうです。

4つ目に訪れたお寺の岡崎御坊(浄土真宗)は、岡崎地区でも津波の避難場所として指定されるほど高い小山の上にあります。和歌山の有名な人のお墓がたくさんあります。

急な石段を何度も上り下りしてきても子どもたちは元気!大人はちょっと息が上がってます。

弘法大師ゆかりのお手掘りの井戸(小手穂という地区名の由来)の前で説明を受けました。この時も遠くからたくさんのペットボトルに水を汲みに来ていました。子どもたちもちょっと味見しました。

パノラマ写真はお手掘りの井戸と龍神街道、宮井用水です。

岡崎地区には、古代の条里制の区割りがはっきり残っています。千数百年以上前から宮井用水などを利用してここで米作りが行われてきたのです。地上での説明では、ピンと来なかったかもしれませんが、航空写真だとはっきり分かります。

後ろの山の尾根には、井辺八幡山古墳(全長88mの前方後円墳)があります。ここからは、とても珍しいタトゥー入りの土偶が発見されたそうです。

先生は最後に子どもたちに「例えば石碑を見つけたら、これ何だろうと考えてみるというように、疑問を持って自分で考え調べてみること」の大切さを語りかけてくださいました。また、市立博物館に来てくださいともおっしゃっていました。

当日は、太田宏一先生が手作りの冊子を用意してくれました。教育用資料としてpdf版を掲載します。勉強の参考にしてください。教育用としての活用は構いませんが無断で転載しないでください。

岡崎を歩く(入門編)

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