園庭の隅にあるクヌギの実は、今年はたくさん実が出来て、大きなドングリが毎朝落ちています。それに気づいた子供たちは登園するとすぐに拾いに行きます。
3歳児がドングリをいくつか持って、砂場で遊んでいました。
「山作ろうか」「うん、作ろう」このような会話も弾み、最近は友達と触れ合い、「一緒に遊ぶ」、「一緒に何かをする」ということが増えてきています。
「ねえねえ、ドングリの遊び場作ってあげよ」「プールは?」「そうする」プールを作るようです。プールに必要な水も一緒に運びます。
「ドングリの滑り台は?」「滑り台!!」
「ここ滑るんやで」「こっち(反対側)も滑る?」「うん」
「滑ったなあ」「楽しいかなあ」
3歳児の子供たちにとっては、自分の気持ちを十分に言葉で表現するのは、まだまだ難しいことだと思います。そして、気持ちの伝え方や汲み取り方は、それぞれが顔を見合ったり、表情を読み取ろうとしたり、一言、二言のつぶやきで感じ合ったりしているのではないかと思います。まだまだ不十分な表現の仕方ではあるかもしれませんが、そのような時に、私たちが一緒に共感したり、一緒に遊ぶ仲間として、自然に会話に参加したりすることで、言葉の獲得にもつながるのではないかと考えています。
遊びの最後に、「これ、置いときたい」「明日もまたドングリの滑り台するわ」
そう、友達と会話をして、遊びは終わりました。素敵な場面を見ることが出来ました。