サツマイモを収穫して、少し空いた畑を見渡したきく組さんが、「ねえ、今度は何を植える」と提案してくれました。「また、買い物に行かないとね」「何を買いに行く?」早速、作戦会議が始まりました。
「どれにする?」「ぼくのお家、まだキュウリ出来てるよ」
「カリフラワーかなあ」
「ぼくは オータムポエム 絵を描いてお店の人に知らせよう」
「これもいいんじゃない」「スナップエンドウにしようか」
「コマツナもいいよね」
色々悩んだ結果、「スナップエンドウ、小松菜、ネギ、ニンジン、オレンジカリフラワー、オータムポエム」になりました。
買い物に行く日を決めて、「いってきまーす」
「あっ公務員さん、行ってきまーす」「いってらっしゃい」
「もうすぐ 着くよなあ」
お店に着くと、早速お目当てのものを探し始めました。「どこにあるかなあ」
「見つけた。カリフラワーの苗」
「どれにしようかなあ」
「これもいいなあ」
「すみません。ニンジン植えたいんですが、どれがいいですか?」「このニンジンだったら、(植えるの)まだ間に合いますよ。」
「どれを選んだらいいですか?」「これがいいと思いますよ」お店の方も、子供たちにしっかりと向き合ってくれて、質問に応えてくれました。
商品を選んで、お金を払います。レジには行列が出来ました。
お金を払って、帰ろうとすると、「あっゆり組さんも買い物来るって言うてたよなあ」「これ、いいんじゃない?」「このキャベツあまうまキャベツだって、絶対に美味しいよなあ」
「これもいいで。子供に人気のイチゴやで」
帰りも気を付けて帰ってきました。
出迎えてくれたみんなに買ってきたものをお知らせして、次の日、早速植えてみました。
黒いポットからそーっと苗を出すのも上手になり、自分たちの大好きな畑に、植えたいものを自分で植える。きく組さんにとっては、こんなに楽しいことはないです。みんなでおしゃべりをしながら楽しく植えることが出来ました。
きく組さんが修了した後に出来る野菜もあります。この3年間で「自分たちの畑」に植えるものを考え、買い物に行き、栽培する楽しさを十分に味わいました。この体験が、就学した後もきっと学びにつながると信じています。
「小学校に行っても 野菜が出来てるか見に来るねー」と言ってくれる子もいます。こうやって、次の小さい友達につながっていくのだと思います。