本年度の研究について


研究主題 「一人ひとりが生き生きと学び、ともに高まっていく授業の創造」
ー 学ぶ楽しさや分かるよろこびを感じる理科・生活科の指導をめざして ー
 私たちは、新しい時代を生きる人として望まれる「生きる力」を子どもたちのなかに育んでいきたいと願い日々学校教育に取り組んでいます。
 私たちは「生きる力」を、
 @自分で課題を見つけ、自ら学び、考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力(知)
 A自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性(徳)
 Bたくましく生きるための健康や体力(体)
であると考えています。
 研究主題にある「一人ひとりが生き生きと学び、ともに高まっていく」子どもの姿とは、すなわち、子どもが学校生活の中で上記の「生きる力」を発揮することにほかなりません。
 私たちは、子どもが集団の中でその個を輝かせて学び合ったり、「生きる力」を発揮したりすることを願って、指導者一人ひとりの授業力を向上させるための研究を進めています。
 また、昨年度からは、教科を理科生活科に絞って研究を始めました。
 
 5年 「もののとけ方」の授業より

めざす子ども像

 私たちは、学力を子どもの“学ぼうとする力”ととらえ、授業の中で子ども一人ひとりが生き生きと活動し、
また、友達と共に高まり合う姿を願っています。
 私たちが願う子どもの学びの姿(学力)とは以下のようなものです。

@ 喜んで学習に参加する。
A 自らの力で問題に立ち向かい、追求する。
B 自分の考えを、分かりやすく表現しようと工夫する。
C 分かったことを応用発展させていく。
D 友だちの考えとの共通点や相違点を見つけ、さらに考えていく。
E 友だちとともに問題を解決する喜びを味わう。

期待する学びの姿

 “めざす子ども像”を受け、各学年に応じ理科・生活科で期待する“子どもの学びの姿”を以下のように設定しました。

学年 理科・生活科における学びの姿
1年 生活の中で自分のしたいことを見つけ、楽しんで活動する子
2年 活動の中で自分なりの課題を見つけ、生活をよりよくしていこうとする子
3年 事象を比較しながら楽しんで調べる子
4年 事象の関係性に気づき、予想を立てながら取り組む子 
5年  事実をもとに、予想を立てて調べる子 
6年  事実をもとに、推論しながら調べる子

 学びの姿に迫るための手立て

生  活  科  理   科
@子どもの願いや期待感に支えられ、活動が連続する単元構成の工夫

A意欲的な活動を促す素材の選定と提示の工夫

B五感を駆使して存分に活動できる場の設定

C体験から得た気づき・思いなどを伝える活動の充実
@子どもの意識・思考の流れに沿って連続・発展する単元構成
A問題意識を持続させ、追求を発展させる次のような教材の選定・掲示の工夫
(中学年)
 ・驚きや疑問を持たせる教材
 ・繰り返し試すことができる教材
 ・先行経験を生かすことができる教材
(高学年)
 ・既習経験に揺さぶりをかける教材
 ・対立する場が生まれ、追求活動が深まる教材
 ・追求する課題が見え、解決の糸口がつかめる教材
B子どもの発想を生かした次のような活動の設定
(中学年)
 ・“不思議”に出合わせるための導入時の工夫
 ・みる・考える・みなおす場の設定
(高学年)
 ・原因を探り、解決の見通しをもたせる場の設定
 ・フィードバックさせ、繰り返し対象に働きかける場の設定
C個と集団のかかわりの重視した次のような場の設定
(中学年)
 ・記録や図、グラフなどを用いた具体的な発表
 ・事実を基にした考えの表現
(高学年)
 ・考えを確かにするための、記録の場と時間の保障
 ・個の考えを広げ深める話し合い活動の設定

【学習環境について】
・観察カード(みつけたカード)の導入
 観察力向上のための手段として、各学年に応じ日常的に観察カード(みつけたカード)をかかせる
↑児童玄関の“みつけたカード”コーナー↑
↑ 各教室に掲示された“みつけたカード”↑
・子どもたちが五感で感じる観察コーナーの設置

授業実践

 ・教員の一人ひとりが自らの願う子ども像(管理職にあっては願う学校像)を出し合い、授業の中で具現していくために以下のような
“マイテーマ”
をもって実践に望みます。

私たちの願い“マイテーマ” 
校 長  楽しい授業を創造するための3つの“つ”の実践
 《つくる》 《つづける》 《つなげる》
教 頭  学校全体を知り、教育活動が円滑に進むように力を注ぎたい
1の1  ひらめき、ときめき、きらめき、感動体験
1の2  発見すること・学ぶことに喜びや楽しみを感じ、自分の思いを表現できる子
2の1  一人一人が自分の思いや考えをもち、伝え合い、学び合えるクラス
2の2  友達と関わりながら学習し、自分に自信の持てる子
3の1  さまざまな視点で物事をみて考えることのできる子
3の2  考えを伝え合い、楽しみながら学ぼうとする子
4の1  気づいたことに理由をつけ、自分なりの考えをもとうとする子
4の2  自分の考えをもち、また、友達のよさにも気づいてさらに考えを深めていける子
5の1  自分の思考をもとに課題を解決していく子 
5の2  仲間の考えを認め、自分の考えを表現できる子
6の1  課題に対して自分の考えをもち、工夫して伝えられる子
6の2  自分なりの考えを伝え合い、広げていける子
なかよし  “な”かよく  ち“か”らをあわせて  “よ”くわらい  “し”っかりべんきょう・あそぶ
音楽・家庭専科  美しい音をめざして、みんなと響き合い高まっていく授業
学習支援  勉強が苦手な子どもが、クラスの授業にすすんで参加できる支援をする
特別支援教育
支援 
 人との関わりを通して自分の視野を広げることができる子
養 護   心も体もげんきな子

 
研究授業の一コマ
 をご覧になりたい方はこちらをcheck

Top