2016年度の研究について

研究主題 「一人ひとりが生き生きと学び、ともに高まっていく授業の創造」
ー 子どもが みつける 楽しむ 伝える 生活科学習を目指して ー
ー 子どもが きき合う 話し合う 伝え合う 理科学習を目指して ー
 私たちは、新しい時代を生きる人として望まれる「生きる力」を子どもたちのなかに育んでいきたいと願い日々学校教育に取り組んでいます。
 私たちは「生きる力」を、
 @自分で問題を見つけ、自ら学び、考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力(知)
 A自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性(徳)
 Bたくましく生きるための健康や体力(体)
であるととらえ、子どもたちがともに学び合うことによって「生きる力」を育んでほしいと願っています。
 平成24年度からは、理科生活科を研究の中心にしながら、子どもが学ぶ楽しさを感じる授業、わかる喜びを感じる授業づくりを目指して実践を続けて来ています。
 本年度は、これまでの研究実践の上に立ち、子どもがより主体的・協働的に学ぶ授業を目指したいと考えています
2年生活科の実践より

めざす子ども像

 私たちは、学力を子どもの“学ぼうとする力”ととらえ、授業の中で子ども一人ひとりが生き生きと活動し、
また、友達と共に高まり合う姿を願っています。
 私たちが願う子どもの学びの姿(学力)とは以下のようなものです。

@ 喜んで学習に参加する。
A 自らの力で問題に立ち向かい、追求する。
B 自分の考えを、分かりやすく表現しようと工夫する。
C 分かったことを応用発展させていく。
D 友だちの考えとの共通点や相違点を見つけ、さらに考えていく。
E 友だちとともに問題を解決する喜びを味わう。

期待する学びの姿

 “めざす子ども像”を受け、各学年に応じ理科・生活科で期待する“子どもの学びの姿”を以下のように設定しました。

学年 理科・生活科における学びの姿
1年 身近な自然に気づき、自分たちの遊びや生活を楽しんで工夫する子
2年 活動の中で自分なりの問題を見つけ、生活をよりよくしていこうとする子
3年 事象を比較しながら、楽しんで調べる子
4年 事象の関係性に気づき、予想を立てながら調べる子 
5年  事実をもとに、予想を立てて調べる子 
6年  事実をもとに、推論しながら調べる子

 学びの姿に迫るための手立て

生  活  科  理   科
@子どもの願いや期待感に支えられ、活動が連続する単元構成の工夫

A意欲的な活動を促す素材の選定と提示の工夫

B五感を駆使して存分に活動できる場の設定

C体験から得た気づき・思いなどを伝える活動の充実
@子どもの意識・思考の流れに沿って連続・発展する単元構成
A問題意識を持続させ、追求を発展させる次のような教材の選定・掲示の工夫
(中学年)
 ・驚きや疑問を持たせる教材
 ・繰り返し試すことができる教材
 ・先行経験を生かすことができる教材
(高学年)
 ・既習経験に揺さぶりをかける教材
 ・対立する場が生まれ、追求活動が深まる教材
 ・追求する課題が見え、解決の糸口がつかめる教材
B子どもの発想を生かした次のような活動の設定
(中学年)
 ・“不思議”に出合わせるための導入時の工夫
 ・みる・考える・みなおす場の設定
(高学年)
 ・原因を探り、解決の見通しをもたせる場の設定
 ・フィードバックさせ、繰り返し対象に働きかける場の設定
C個と集団のかかわりの重視した次のような場の設定
(中学年)
 ・記録や図、グラフなどを用いた具体的な発表
 ・事実を基にした考えの表現
(高学年)
 ・考えを確かにするための、記録の場と時間の保障
 ・個の考えを広げ深める話し合い活動の設定

【学習環境について】
・観察カード(みつけたカード)の導入
 観察力向上のための手段として、各学年に応じ日常的に観察カード(みつけたカード)をかかせる
↑児童玄関の“みつけたカード”コーナー↑
↑ 各教室に掲示された“みつけたカード”↑
・子どもたちが五感で感じる観察コーナーの設置

授業実践

 ・教員の一人ひとりが自らの願う子ども像(管理職にあっては願う学校像)を出し合い、授業の中で具現していくために以下のような
“マイテーマ”
をもって実践に望みます。

私たちの願い“マイテーマ” 
校 長  楽しい授業を創造するための3つの“つ”の実践
 《つくる》 《つづける》 《つなげる》
教 頭  児童と職員が、楽しく 気持ちよく 過ごせるように 学校を整える
1の1  「!」「?」をことばでつたえよう
1の2  ふしぎ・はっけん・つたえよう!
2の1  友だちの考えを聴き、自分の考えを深められる子
2の2  よく聞き、比べながら自分の考えを表現しようとする子
3の1  声を聴き、深め合えるクラス
3の2  身くらべて 気づいて 伝える子
4の1  ひとりの疑問や発見をみんなで考え、深めていけるクラス
4の2  伝え合い、考えを広げられる子
5の1 仲間の言葉を大切に 聴きあう24人の学級
5の2  言葉にこだわり、自分の考えと比べながら聴ける子
6の1  33人が自身をもって表現し合えるクラス
6の2  聴き合い、意見をつなごう 〜自分たちで高め合えるクラス〜
なかよし1  “な”かよく  ち“か”らをあわせて  “よ”くわらい  “し”っかりべんきょう・あそぶ
なかよし2  楽しく学び、支え合えるクラス
音楽・家庭専科  音の力で人と心をつなげられる子
拠点校指導  実践的指導力の向上を目指して
特別支援教育
支援 
 一人ひとりの個性に寄り添い、困り感に寄り添う支援
養 護   「オズの魔法使い」心・知恵・勇気 〜四か北キッズの大冒険

 
研究授業の一コマ
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