本年度の研究について


研究主題 「一人ひとりが生き生きと学び、みんなとともにひびき合う授業の創造」
ー 学ぶ楽しさや分かるよろこびを感じる算数科の指導をめざして ー
 私たちは、新しい時代を生きる人として望まれる「生きる力」を子どもたちのなかに育んでいきたいと願い日々学校教育に取り組んでいます。
 私たちの考える「生きる力」とは、
 @自分で課題を見つけ、自ら学び、考え、主体的に判断し、行動し、よりよく   問題を解決する資質や能力(知)
 A自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心な    ど、豊かな人間性(徳)
 Bたくましく生きるための健康や体力(体)
であると考えています。
 研究主題にある「一人ひとりが生き生きと学び、みんなとともにひびき合う」子どもの姿とは、すなわち、子どもが学校生活の中で上記の「生きる力」を発揮することにほかなりません。
 私たちは、子どもが集団の中でその個を輝かせて学び合ったり、「生きる力」を発揮したりすることを願って、指導者一人ひとりの授業力を向上させるための研究を進めています。

 「子どもが生きる力を発揮する授業こそが命」と真摯に子どもと向き合い、その願いを込めて標記主題を設定しました。

 2年生の研究授業より

 1)めざす子ども像

 私たちは、学力を子どもの“学ぼうとする力”ととらえ、授業の中で子ども一人ひとりが生き生きと、また、友だちとひびき合う姿を願っています。
 私たちが願う子どもの学びの姿(学力)とは以下のようなものです。

@ 喜んで学習に参加する。
A 自らの力で問題に立ち向かい、追求する。
B 自分の考えを、分かりやすく表現しようと工夫する。
C 分かったことを応用発展させていく。
D 友だちの考えとの共通点や相違点を見つけ、さらに考えていく」。
E 友だちとともに問題を解決する喜びを味わう。

 2)学年に応じた学びのテーマ

   学年に応じた力  学びのテーマ
高学年
   友だちと練り合う楽しさ    
   創造と発展

    磨き合い、高め合う喜び        
中学年
   比較して考える
   知識欲を奮い立たせる

    友だちとともに考え合う楽しさ
低学年
   学び方を知る

    先生と一緒にできる安心感

 3)学ぶ子を育てる学級づくりのテーマ

   学年に応じた育ち 育ちのテーマ
高学年
   自主・自律    
   豊かな人間関係        

    生き生きと成長する仲間        
中学年
   温かい仲間づくり

    みんなちがって、みんないい
低学年
   安心と信頼

    みんなだいすき

 4)研究実践

 @研究授業で願うこと

 ・算数科を中心にして、授業研究を行います。
 ・教員の一人ひとりが自らの願う子ども像(管理職にあっては願う学校像)を出し合い、授業の中で具現していくために以下のような“マイテーマ”をもって実践に望みます。

私たちの願い“マイテーマ” 
校 長  楽しい授業を創造するための3つの“つ”の実践
 《つくる》 《つづける》 《つなげる》
教 頭  学校全体の動きをしっかりと把握し、的確な支援をしていく
6の1  自分の考えを工夫しながら、みんなにわかりやすく伝えようとする子
6の2  友だちの考えを聞き、自分の考えと比べながら、答えを導こうと考えを深めていく子
6の3  自分なりの考えを積極的に表現し、友だちの考えと比べ深めていける子
5の1  話す・聞く・書くの学習活動を高め、みんなで考えを深めていける子
5の2  自分の思いや考えを、自分の言葉で伝えられる子
4の1  友だちと思いを表現し合い、考えを深めあえる子
4の2  友だちとともに、考え合うことを楽しめる子
3の1  よく聞き、よく考えて、自分の考えを表現して深めていける子
3の2  自分と他人の意見を比較し、それを吸収し成長できる子
2の1  よく聞き、比べながら自分の考えを表現しようとする子 
2の2  話をよく聞き、自分の気づきや考えを表現できる子
1の1  算数的活動に進んで取り組み、自ら考えようとする子
1の2  算数的活動を楽しみながら、自ら考えようとする子
なかよし  学び合う喜び合う仲間づくり
音楽・家庭専科  美しい音を目指して、友だちと響き合える子
算数
少人数・TT
 課題に対して最後まであきらめずに取り組み、やりきる楽しさや達成感を味わえる子
学校支援  感謝と気づきの心を大切にし、学習や学校生活の目標に向かって友だちと協力して取り組める子
なかよし支援  学び合い喜び合うなかまづくり
学校支援補助  友だちと楽しく過ごし、助け合うことができる優しい子
養 護   心も体もげんきな子

 
 A研究授業の一コマ

観たい単元名(授業名)をクリックしてね!

実践日   学年  組  単元名
10月19日  1年 2組 かたちづくり
06月15日  2年 2組 かくれた数はいくつ
10月12日  3年 2組 間の数
 12月07日   4年 2組 もとの数はいくつ
 06月29日  5年 2組 式と計算
 11月10日  6年 1組 円の面積 
 05月25日  なかよし  かず「パネルシアター」(なかよし運動) 


 @ 5月25日 なかよし学級 「かず“パネルシアター”」

 絵本「はらぺこあおむし」(エリック・カール作)をお話をもとにパネルシアターでお勉強です。
 あおむしさんのお話をもとに、友だちと協力して計算に挑戦です。

       
まずはリズム運動に挑戦です
ウマになったりキリンになったりアザラシになったり…と
葉っぱにアオムシさんが現れました 
     
 アオムシさんはたくさんの食べ物を食べながらやがてチョウチョに成長していきます


 A 6月15日 2年2組 「かくれた数はいくつ」

 今日の課題は、問題文にある“かくれた数”を探し、そこに当てはまる数を考えます。
 子どもたちが使うのは“テープ図”。
 うまく自分の考えを表現できるでしょうか?

       
今日の課題です まずは自分の考えを書きます  たくさんの先生が参観に 
     
 一人ひとりの考えを確認  いよいよテープ図を使って考えを発表!   最後の算数作文 

B 6月29日 5年2組 「式と計算」

 「図を見て式を考えましょう!」
 今日の課題は図の中のお菓子が何個あるかを求める式を考えます。答えは1つだけど、それを求めるための考え方は何種類もあります。
 図と式を結びつけながら、自分の考え方や友だちの考えを説明できるでしょうか?

       
自力解決の場
お菓子の数の数え方を図に線を書き込んで説明していきます
 
グループ学習
友だちの考え方も参考に!
 
     
 「へぇ〜!そんな考えもあるんだ}  グループで考えた方法を発表します   聴く!! 

C 10月12日 3年2組 「間の数」

 「ものの数」と「間の数」の関係に着目して「全体の数」を考える、いわゆる“植木算”の学習です。
 等間隔におかれた7台のハードルの間の長さを求めるのが今日の課題ですが、
 子どもたちは絵や図、線分図などを駆使しながら、自分の考えを表現しました。

       
ハードルが3台の場合は…   ミニハードルを使って
考えてみましょう
 自分の考えをワークシートに書く 
   
自分の考えを発表します!   6人の子ども!
間はいくつ?
 

D 10月19日 1年2組 「かたちづくり」

 色板や棒などを使って「いろいろな形をつくる」という子どもたちにとっては魅力ある学習です。
 @「かたちのくにづくり」→「かげえクイズ」→「ぼうをつかったかたちクイズ」→「てんをつないだかたちクイズ」→「へんしんクイズ」と
 学習活動にストーリー性をもたせて、子どもたちに算数的活動を楽しませます。
 どんな“かたち”ができるのでしょう?

       
魔女がみんなのつくった
「かたちのくに」を
影に変えてしまった!
 
魔女が変えた影絵の正体をさぐります
いったいどんな形がはいるのでしょうか?
 
   
影絵はだんだん
難しくなります
 
 自分の考えをOHCを使って発表します こんな形ができました! 

E 11月10日 6年1組 「円の面積」

 円の面積の公式“半径×半径×円周率”を、円の面積から台形の面積への等積変換によって導き出すのが今日の課題です。
 台形の面積の公式は“底辺×高さ”
 円を16等分して台形に並び替え、うまく円の面積公式ができるのでしょうか?

       
円を16分割して並び替えると…  机上の三角柱は簡易アナライザー、一人ひとりの理解度を表します(自己申告)
赤…「?難しいなあ?」 黄…「自信ないなあ!」 青…「バッチリです!!」
   
 自分の考えを発表します! うまく円の公式が導き出せるでしょうか? どの子も真剣! 

 この日は教育委員会の学校訪問日。
 市教委&県教委、4人の先生方に子どもたちの学習&生活の様子を参観いただきました。
 「大きな声であいさつのできるとてもよい子たち」
 どの先生方にもおほめいただきました(^^)

F 12月7日 4年2組 「もとの数はいくつ」

 校内研究授業の最終は4年生の授業です。
 本年度、中学年は算数科は少人数・TT指導を行っています。そこで、この日はクラスの2つに分けての少人数指導の授業研究を行いました。
 単元は「もとの数はいくつ」
 3要素2段階の逆思考の問題を、順に戻して解いていこうというものです。
 担任と少人数指導教員が2つの授業パターンを提案してくれました。

       
Aチームは4-2の教室で授業
逆思考をするための手立てとして、テープ図や線分図、関係図などの考え方が出ました
   
 Bチームは4-1の教室で授業
逆思考をするのに関係図をかいて考えるのが便利であることに気づきました
 

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