園薬剤師さんが、突然園に来られました。「空気調査」ということでした。
一緒に保育室を回りながら、空気検査をしてくださいました。
「問題なし」との結果報告をいただきました。
幼稚園も、いろいろな人のかかわり、おかげで、成り立っていると、思います。
ありがとうございます。
《卒園生が、卒業式後、みんなできてくれました。》
ありがたい幼稚園です。ご卒業されたみなさん、おめでとうございます。
自分らしく、すてきに羽ばたいてください。
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「心身ともに健康で、楽しく遊ぶ子どもを育てる」が、西脇幼稚園の教育目標です。
「楽しく遊ぶ子ども」を育てようとしているのなら、遊びたくなるような、「遊びが生まれる幼稚園」である必要があります。
少なくとも、教師全員で、遊びが生まれる幼稚園の条件を考えることが大事です。
①安心できる場
まず、心も体もゆるめられる、安心できる空間にしたいです。
ちょっと失敗したら、雷のごとく、大きな声で、怒鳴られるようなところでは、心を解放できません。
怒られたとしても、素直に「ごめんなさい」と、安心して会話できるような、そのようなしかり方でなければなりません。
人に起こるのでなく、その行為に対して、注意する声掛けです。
また、「学級集団のやさしさ体温」が高いクラスにする必要があります。
「学級集団のやさしさ体温」が低いと、いじわるや、言葉の暴力が起こってきます。「やさしさ体温」が高いと、そこにいると居心地が良いのです。その集団に入るのが気分的にうれしいので、欠席も減ります。笑顔もいっぱいになります。
「学級集団のやさしさ体温」を挙げる一番のキーワードは、「教師のやさしさ体温」です。この教師のコタツのような温かさで、じんわりと集団を温めていくのです。
「ダメ!」という子どもへの言葉がけだけでも、やさしさ体温の違いで、響き方が変わってきます。
体温の違いは、それほど大きなものでないと思います。でも、ホンの少しの体温の違いでも、時間が経てば、ずいぶん「学級集団のやさしさ体温」に違いがでてきます。そこには、教師の人間力を磨く日々の努力がいるのだと思います。
②「楽しそう。できる。やれそう。」が多い場に。
人は、気持ちで生きています。
「その気になる」提示の仕方であったり、発達段階にあったものであったり、その子供たちにぴったりすること、等々が必要です。
そのためには、まず、子供理解が大事になります。
そして「記録」が大事になります。
すべて(実態)(取り組み)(変化)(教師の反省)です。
・(実態)子供の様子。課題は何か。どのような変化、成長を求めているのか。
・(取り組み)具体的なことを
・(変化)個の変化とともに、集団の変化も
・(教師の反省)良いことも、まだ達成できていないことも。振り返ることで、新たなスタート地点に立てる。
③「繰り返し、やってみよう(できる)」の場に
打ち上げ花火でなく、それがどうつながっていくのか。もっとやりたいというその気になり、それを保証できる教師が作る環境。
はじめは、教師が主導でも、それがいつの間にか、子供主導で、教師はそれを支援するような動きに。
子どもが動き出しても、教師がそこにエネルギー(燃えるもの・空気・温度)を適切に入れることで、子供が動いていく。
いつも言うことであるが、「頑張る子供の後ろに、頑張らせる大人がいる」のである。大人が環境構成する中で、子供が羽ばたくのであって、何もしないで、「子供が動かない」というのは、全くの勘違いである。「動かせない大人がいるから、子供が動かない」のです。
子どもが繰り返し動くように、どのような環境を作っていくのかが、教師としての面白く楽しいところだと思います。
来年度も、「笑顔満開幼稚園」を求めて、みんなで取り組みたいです。
「≪対応≫と≪反応≫」
例えば、子どもが牛乳をこぼす。
「対応」:大丈夫かい。一緒に拭こうか。
「反応」:コラ!何してんの!
同じ事が目の前で起こっているのですが、どうそれに対処すれば、子どもの成長につながっていくのでしょう。
「反応」は、自分の気晴らしにしかなりません。次につながらない対処の仕方です。
どのような事が起こったとしても、それを良い機会として、次につなげていく対応ができるのが、「神対応」です。きちんと、結果にコミットするのが、「神対応」ということですね。
対子どもだけでなく、人と人とのトラブルの際に、「売り言葉に、買い言葉」でなく、一歩上の関わりができれば、こじれないのでしょうね。
「仕事をしていて、何が一番役に立ったことですか」
そのような質問を頂いたら、「記録をとること」と、答えたいです。
私自身、40歳のときでしょうか、近畿特別教育研究会の発表者になったときから、「記録」を意識しました。クラスで何をしたのか。子ども達はどのように変化したのか。・・。日々の記録がなければ、何一つ発表できません。
幼稚園園長になってから、先生方に「記憶は、忘れる。記録は、残る」と、口癖のように話しています。今では、毎朝の職員打ち合わせでは、必ず、全員がメモ書きする姿があります。「メモ書きする集団になっている」ことが、たいへん有り難いことです。職員に言うのですから、私自身も、このホームページに毎日記録することをしています。
■記録をとるということでの メモを残します。
記録をとることは、子どもの状況を振り替えれると共に、自分の保育実践を振り返ることも出来ます。保育実践をまとめようとすれば、この記録が絶対に必要になります。
1.ポケットに「メモ記録」
・ポケットにメモができる小さなノートを全員が持っています。職員室にいるときでも、思い出しては、メモする姿も在ります。職員会議で、子どもから出た光る言葉などは、このメモ帳に書かれた中から出る場合が多いです。子どものすてきな言葉を書き留めようとする先生の視点もすてきだと思います。
2.机に「記録ノート」
・会議で、私がお話ししたこと等、聞き流ししないで、メモを取る姿があります。先日保健所の先生と打ち合わせをしている際にも、先生の話を速記していました。次の保育実践につながる基礎資料となります。
お聞きしたことを書くということが、相手からの情報を受け止める自分の姿勢になると思います。
3.「保健記録」
・園で1冊の保健記録ノートを書いています。
欠席者とその理由。園でのケガ。子どもの健康面での様子等が、毎日書かれています。担任の先生が書くことが原則です。子どもの様子の交流にもなっています。
4.園日誌
・園で1冊「園日誌」をつけています。
天気、その日の出来事、行事、教師の動向等をその日の当番が書き留めています。
5.行事記録
・行事の提案は、教師全員が共通理解するように、A4プリントで、2週間前に配ることにしています。そして、園で行事の記録をつけています。
各月の誕生会の様子から、始業式等の園行事まで、プログラムやイスの配置等も残しています。行事によれば、写真もつけて残しています。
やはり、この記録も、次の行事に行かされる大事な記録になります。
前年度の様子を聞くと、先生方はノートを取り出し、行事内容や、反省点等を話してくれます。その記録が、次の保育の在りように生かされていると思います。
6.「週の保育案」
・週の初めに各クラス担任から出されます。保育も「意図的・計画的な教育」としてあるからです。
園長も、各クラスでの様子が把握でき、クラスの様子を毎日見せてもらうのに役立っています。また、その保育案で、補助教諭との打ち合わせに使っています。
さらに、一週間で、一回は絵本の部屋で子ども達が過ごすことになっています。何曜日の何時ごろ絵本室を使っているかも、園長の方でも把握できます。(保護者の方で、絵本室で会議等をしていということが多いのですが、利用時間が分かり、保護者にすぐに使用できるかどうか返事ができます。)
7.個人指導計画
・特別支援にかかわった「個人指導計画・記録」を、書いています。そこには、どんなねらいでどんな手だてをして、それに対して、子どもはどうであったのかを具体的に書くような様式になっています。そうすることにより、その子の成長や発達の様子がわかります。
「記録を取る」とことが大事にされていると、先生達の姿から、学ばせてもらった一つです。
今後も「記録を取る」事を大事にして、それを子ども達に返していけるようにと思っています。
「記録なしに成長なし」。教師が成長するためには、絶対に「記録」は、大事ですね。