和歌山市の中心部に位置し、紀ノ川・大門川・真田堀川に囲まれたこの地域は、太古の紀ノ川の狐島の東に位置する中州のひとつであった。以後、紀ノ川の流れが北方に転じ、今は地名として「中之島」が残っているが中州といった感じはまったくない。
中世以後は、7つの村落に分かれていたが、浅野氏が和歌山城に入り、城下町の東端として一箇所に集められ、現在の町づくりの基礎ができたという。
産業としては、木材関係業(製材・木工業)・鉱工業・鋳造業を中心に近代に入って発達してきた。また、紀和駅は以前は和歌山市の人の流れ、物資の流れの中心となっていた。現在中心が和歌山駅や和歌山市駅に移っているが、地域全体が「働く町」といった雰囲気で比較的物価も安く、暮らしやすい土地柄で他地域からの移住者も多い。現在(平成29年4月1日)人口は6,625人、世帯数3,179戸を数える。