和歌山市立 貴志小学校

教員研修

現職教育内容

(1) 主題設定の理由
急激な社会情勢、いじめや不登校の問題、学校外での体験活動の不足等、豊かな人間性を育むべき教育に様々な課題があるといわれて久しい。加えて、国際化・情報化・科学技術の発展・環境問題への新しい時代の教育の在り方が問われてきた。
このような時代の要請にこたえ、新教育課程での内容も、引き続き「生きるカ」を育成することを基本的なねらいとし、次のような方針が示されている。
・基礎的・基本的な知識及び技能の確実な習得を図ること。
・思考力・判断力・表現力・その他の能力を育成すること。
・ゆとりある教育活動を展開する中で、主体的に教育学習に取り組む態度を養い、個性を生かす教育の充実を図ること。
・豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成すること。
新教育課程で示されている豊かな人間性や社会性とは、人間として、また社会の一員として主体的に生きるための基本となる資質や能力であり、豊かな道徳性を意味している。豊かな人間性とは、子どもたちに必要とされる「生きるカ」の核となるものである。新しい学力観に立つ教育は、道徳教育と密接に関連し、道徳教育の充実によって支えられ、実現されると考えられる。
このような中で、社会の変化、とりわけ今後の社会の変化に主体的に対応して生きていくことができる心豊かな人間の育成を図ることが大切であると考え、過去十余年の研究実践に学びつつ、新教育課程を見据え現職教育に取り組んでいる。
貴志小学校の児童は、明るく純朴、素直である。また、友だちにも親切な態度で接することができ、清掃活動・係活動・委員会活動等、仕事に対しては一生懸命である。しかし、自分たちで考え、計画して実行に移す主体性・自主性、積極的な行動力、最後までやり抜こうとする粘り強さなどがやや欠如しているところが見受けられる。
このような「貴志っ子」たちの実態を話し合う中で、今後の教育・研究の方向について検討した結果「よりよく生きようとする貴志っ子をめざして」を研究主題に、総合単元的な道徳学習の実践を核として全教育活動を通して取り組んでいくことにした。「総合単元的な道徳学習の実践」にあたっては、各教科、特別活動、総合的な学習の時間およびその他の領域と密接な関連をはかりながらすすめる必要がある。そして、各学年に応じた、心にひびく体験活動を織り交ぜた単元構想を組み立てて、豊かな人格形成につなげていけるように研究を深め充実させていきたい。さらに、基礎学力の向上、同和人権教育の意識の向上、特別支援を必要とする児童への支援のあり方、健康体力の向上等、課題もまだまだ多く、子どもの実態に即した取り組みが必要であると考える。
子どもの「道徳性」を育み、「感性」や「想像力」を豊かにする研究を模索したい。
このような「総合単元的な道徳学習の実践」を核とした全教科・全領域にわたる取り組みの中で、豊かな心情を培うとともに、自ら考え、意欲的に生活を切り拓いていくカを育てたい。
一人ひとりの子どもが生きがいを感じ、よりよく生きようとする気持ちを強く持ち続けられるように願い、道徳の時間と教科・特別活動・総合的な学習との関連を図り内面的なものを大切にし、研究を進めたい
(2) 本年度の取り組み
「徳」・「知」・「体」を教育実践にいかすために、それぞれの研究部が連携を図りながら研究を進めることにした。特に道徳教育部・基礎学力部・立腰(生活習慣)教育部を中核としながら研究を推進していくこととした。 ※ 重点的な取り組み
<総合単元的な道徳学習の実践>
・心にひびく豊かで多面的な道徳性を育む体験活動を織り交ぜた単元構想を組み立てる。
・価値への迫り方、価値に関わっての心の動き等を中心にすえ、記録、分析しながら進める。
・総合的な学習・教科・特別活動等の時間では道徳的な価値との関連を考え、ねらいとする価値や「道徳の時間」との関連がわかるような手だてをする。
・子どもの心の動きや変容がわかるような指導案にする。◎ 取り組みの中では、次の三点を常に留意しておきたい。
・「子ども一人ひとりの存在を丸ごと認める」ことを実践のスタートにし、子ども一人ひとりの成長を心から支援する。
・一人ひとりの子どもの実態を把握し、一人ひとりの子どものよさに目を向け可能性を探る。
・子どもの願いや心の動きを大切にする。

現職教育計画

第1週 第2週 第3週 第4週 第5週
 4月
職員会議
学校運営
学年会

職員会議

運動会
15
教育計画検討
年間計画・現職教育計画案
各種教育部
22
各部より報告(本年度の方向)
29
 5月 13
現教年間計画
基礎学力テスト報告
20
特別支援学級公開授業
特別支援教育
27
通知表
水泳指導
 6月
部別学年別研修会
10
特別支援教育
17
授業研究
24
生活習慣
基礎学力
学力向上
 7月
授業研究

夏季休業等
食物アレルギー研修
15
学期末事務
 8月
夏季研修会
21
夏季研修会
 9月
全国学力調査報告

貴志ブ人権
講演会
16
特別支援教育
23  30
授業研究
10月
校内就学指導
14
授業研究
21
授業研究
28
教科等別
研修会
11月
現職教育
11
授業研究
18
教科等別
研修会
25
学年会
12月
貴志ブ人権
研究協議会
事前提案
基礎学力テスト報告

貴志ブ人権
研究協議会
16
冬季休業等
生活習慣
基礎学力
学力向上
 1月
職員会議
13
学年会(紀要まとめ)
20
特別支援教育
27
卒業式
 2月
本年度の反省(各部会)
県学力到達度調査報告
10
本年度の反省(各部会)
17
部会からの報告(全体会)
24
部会からの報告(全体会)
 3月
本年度の反省
来年度の計画

生活習慣
基礎学力
学力向上
16
卒業式準備
23
学期末事務

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