平成22年度和歌山市学校教育指針

和歌山市教育委員会
平成22年 4月 1日


 学校教育は、人間尊重の精神を基調とし、生涯学習の基盤を培うとともに、国際的な視野に立って、21世紀を担う子どもたちに「生きるカ」を育むという重大な使命をもっている。
 学校教育にたずさわる者は、教育に関わる諸々の実態を踏まえ、家庭・地域との連携を図り、確かな見通しをもち、温かい心で子どもに接し、豊かな心を育て、個性を生かし、一人一人の可能性を最大限に発揮できるよう努めることが大切である。また、教育の質的向上を図るため、教育公務員としての自覚のもと、広く英知を結集し、識見と力量を高める研修が一層必要である。
 学校は、校園長を中心として充実した活力ある教育実践を積極的にすすめ、市民の信頼と期待に応えるよう努めなければならない。


 

1.本年度の重点課題

 ◇ 確かな学力の育成
 ◇ 道徳教育の充実
 ◇ 健やかな体の育成
 ◇ 特別支援教育の充実
 ◇ いじめ・不登校問題の解消
 ◇ 子どもの安全確保の徹底
 ◇ 開かれた学校づくりの推進



2.学校教育の重点

(1) 「生きる力」をはぐくむ教育実践を充実する。
 知・徳・体の調和のとれた子どもの育成に努め、温かい人間関係を醸成し、人間の尊厳を体得するように指導する。
 生涯を通じて学び続け、社会の変化に主体的に対応できる能力の育成に努める。
 豊かな心をもち、たくましく生きる人間の育成を図る。
 食育の推進並びに体力の向上に努める。
 国際社会に主体的に生きる日本人としての資質や能力の基礎を培う。
 情報化の進展に対応できる、能力・態度の育成に努める。
 自ら課題を見つけ、解決するための思考力、判断力、表現力の育成を図る。
 基礎的・基本的な内容の定着を図り、確かな学力の向上に努める。
 個に応じたきめ細かな指導に努め、個性を生かす教育の充実を図る。

(2) 魅力ある学校づくりを推進する。
 幼稚園教育要領・学習指導要領の趣旨を踏まえ、教育目標に即した指導理念の統一を図り、人間形成の場にふさわしい、信頼される学校・学級づくりに努める。
 学校の教育課題を把握し、各教科等の調和を十分考慮した教育計画をたてる。
 学校・家庭・地域の三者が育てたい子ども像を共有し、協働してより質の高い学校教育を行うための学校評価を実施し、開かれた学校づくりに努める。
 子どもが、豊かで実りある生活をすごせる環境を整える。
 子どもの意欲を大切にし、学ぶことの楽しさや成就感を体得させる教育活動の充実に努める。
 地域の自然や文化、人材等を生かした教育活動に努める。
 家庭や地域、関係機関等との連携を深め、子どもの安全確保に努める。

(3) 教育公務員としての資質を高める。
 教育公務員として全体の奉仕者の自覚をもち、常に自己の研鑽に努める。
 積極的に研修に努め、教員としての指導力・専門性を高める。
 子ども一人一人が生きる「わかる授業」「魅力ある授業」の創意工夫に努める。


3.めざす子ども像

(1) 豊かな心情、思いやる心をもつ。
 美しいものに感動する心や、正義感を大切にする。
 身のまわりのものを生かし、大切に扱う。
 自然や文化に親しみ、よき伝統を尊重する。
 相手の立場を理解し、よりよい人間関係を築く。
 感謝の気持ちを大切にする。
 美しい学習環境づくりに努める。
 国際的な視野に立ち、諸外国の文化等にふれ、理解を深める。

(2) 人権を尊重する。
 人権に関わる問題に気づき、力を合わせて解決していく実践力を養う。
 ことばのもつ重みを理解し、日常のことばづかいを正しくする。
 生きることの尊さを理解し、生命を大切にする。
 互いの人権を尊重し、同和問題を正しく理解する。  
 自分たちの生活をみつめ、科学的な考えに基づき、不合理な問題をなくすように努める。
 障がいのある人々や高齢者との交流を深め、共に生きる。
 男女互いに人権を尊重し、男女共生社会の担い手となる。

(3) 健康な心とからだをつくる。
 外遊びやスポーツ活動に意欲的に取り組み基礎的な体力を高める。
 自らの健康や食生活に関心をもち、正しい知識や望ましい態度を身につける。
 食事、運動、休養・睡眠の調和のとれた規律ある生活習慣を身につける。
 身のまわりの安全を確かめ、事故の防止に努める。
 喫煙、飲酒、薬物乱用の害について正しい知識を身につける。

(4) 生き生きと遊び、すすんで学ぶ。
 人や自然、地域社会と関わりながら、遊びを創造する。
 互いによさを認め合い、仲よく遊ぶ。
 自ら課題を解決する意欲をもち、互いに磨き合い高め合う。
 学び方を身につけ、自らの可能性を伸ばすよう努める。

(5) 規律のある行動をする。
 きまりを守り、社会の一員としての自覚をもつ。
 反省する心を失わず、正しい判断に基づき、責任ある行動をとる。

(6) すすんで実行する。
 自らの目標を定め、計画的に実行し、最後までやりぬく。
 すすんで働き、勤労の尊さを知る。
 身近な環境に関心をもち、その保全に努めようとする。
 ボランティア活動に積極的に参加する。
 読書の習慣を身につける。